拙著「あかんやつら 東映京都撮影所血風録」は第26回(2013年)尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞(早乙女貢基金)大衆文化部門を受賞しております。


これに対して「春日は自分で審査をして自分に賞をとらせた」「同一人物が授賞と受賞をしている」などの言説が一部ネット上で長らく書き込まれてきました。


しかしながら、春日はその際の審査には参加していません。


前年までは審査員であり、当該年の大衆文学部門についても審査員として審査にかかわっておりますが、大衆文化部門については、自著が候補作の一つとして推薦を受けた段階で、審査の公平性を鑑みて審査から外れております。なお、候補作の選定にも春日は関与しておりません。

そうした事情は「時代劇は死なず!完全版」(河出文庫)における縄田一男氏(同賞の審査員長)による解説にも示唆されています。


実情を取材もせずにあたかも春日が自らの受賞に不正を働いたような印象をつける書き込みは、名誉毀損として違法行為となる可能性があります。


実際に、インターネット掲示板への上記の趣旨の書き込みが名誉毀損に該当することを主張して発信者情報開示を裁判所に申し立てた結果、発信者情報の開示も認められていますし、その結果判明した投稿者に対しての訴訟も行い、投稿者が当方に賠償金を支払う旨の和解に至っています。


今後も同様の投稿があれば、同様に法的措置を検討せざるを得ません。くれぐれも、虚偽の言説には乗らないよう、切に願います。