橋本忍さんの評伝の進捗状況をお伝えします。

これまでご本人や周辺の方々にうかがってきた証言の数々に加えて、新たに橋本邸で見つけた資料がとにかく膨大な量で想定以上に時間がかかっております。

量の問題というより、個々の検証作業の複雑さに加えて、新たに見つかった創作ノートなどから次々と新事実が出てきて、このプロセスが楽しくてたまらなくなっているために時間がかかっている…というのが正直なところです。

この2ヶ月だけでも、「人間革命」「日本沈没」「砂の器」「八甲田山」「八つ墓村」「幻の湖」に関する驚愕の話を大量に掘り起こすことができ、特に「幻の湖」は【なぜ、ああなったのか】の全貌を掴めています。

そのため、進んではいるけれども遅れてはいる…というのが現状です。
この10年の集大成なので、拙速は避けたいという意識が強くあり、私にしては珍しいスロー進行となりました。
年始の段階では、この秋の刊行を予定していましたが…。

ただ、ここから少しペースアップはしていきます。

文春の担当編集者と昨日いろいろ話しまして「これはいくらでも粘れそうだから、一応の締め切りを設けよう」と、11月末までに第一稿を書き終えることにしました。

なので、予定していた年内…どころか年度内の刊行は絶望的にはなりました。

つまり今年の刊行は文藝別冊の高倉健のみで、著書はゼロになります。調べたら、共著も含めると2009年以来の著書ゼロみたいです。まあ、高倉健は扱った分量からして実質的に著書みたいなものではありますが…。

今後の進捗状況も当ブログにてお伝えしていく予定です。

取り急ぎ。