京都国際映画祭2021、無事に閉幕しました。

私は自主映画のコンペティション「クリエイターズ・ファクトリー」の審査員長を今年も務めさせていただいております。


16日に審査会、17日に授賞式を行い、

GAZEBO監督の「AIM」

が見事グランプリを受賞しました!


また、

優秀賞として

「ある日、ある女」光平哲也監督

「もう一度生まれる」堀川湧気監督

「消しかすの花」小池匠監督
が受賞。いずれもグランプリを獲得してもおかしくない力作でした。


さらに、審査員特別賞として

「白獣」高橋佑輔監督

が満場一致で受賞。

作品としての完成度は決して高くはないのですが、気温マイナス20度の雪山での長編撮影というプロでも逃げ出す過酷なプロジェクトに挑戦したことへの敬意として表彰させていただきました。


審査員は

上木則安さん、

古賀俊輔さん、

谷慶子さん、

谷垣和歌子さん、

天明晃太郎さん、

トミヤマユキコさん、

松崎健夫さん

(五十音順)

という、各ジャンルの第一線で活躍するプロフェッショナルの皆さま。

今年もそれぞれの視点から完璧な役割分担で一作品ずつ掘り下げて講評していただきつつ、最後は大激論の末の決定でした。


例年、私は意見の挑戦役に徹しているのですが、今年はなかなか決まりきらなかったので一つだけこの映画祭の指針を語らせてもらいました。


それは、私が七年前にこの部門を任された際に考えた「プロとして活躍できるだけの実力があるのに、なかなかチャンスにありつけない方がこれを受賞することでステップアップのバネにする。そんな賞にしたい」というコンセプトです。


それがまさにGAZEBO監督でした。


また、あえて「エンターテイメント映像部門」と名づけたのもそうなのですが、商業映画の世界でお客さんの心を動かすことを目標にする監督たちを応援する場として、この部門を考えております。


GAZEBO監督はまさにそのコンセプトにも合致した監督だと思いました。


本当におめでとうございます。


今年も一次審査から数多くの作品に触れさせていただき、大いに刺激を受けました。私からすると、さまざまな新しい才能な出会えるこの期間が楽しみでたまらず、それだけに授賞式が終わるとなんだか寂しくなります。


同時に、早くも来年が待ち遠しいのです。


チャンスに飢えている皆さま、是非ともご応募ください。

皆さまの本気、全力で受け止めます!