初回から関わってきた京都国際映画祭。
揉め事なく終えたのは今年が初となりました。
感慨深いです。

私がディレクター&審査員長として関わっている
自主映画のコンペ部門・クリエイターズファクトリーに関しては
「映画を愛する人のためのイベント」
と言い切れるまでについに持ってこれたと自負しています。

そして、
「クリエイターズファクトリーは自分の仕切るイベント」
としてようやく世間に堂々と言えるようにもなりました。

・シネコンでの上映
・百万円の賞金化
・受賞式後の受賞者たちとのトークセッション
・イベント後の全監督たちへの講評タイム

など。
毎年一つ一つ要望しながら積み上げてきただけに
達成感もひとしおです。
上映の設備環境、賞金額、審査員の熱量、
などは国内の自主映画コンペでもトップレベルだと思います。

特に、受賞式後の打ち上げの場で行われる、
希望された監督たちの一人一人に対する審査員一人一人による詳しい選評。

ここが、実はこのイベントのメインとすらいえます。

審査段階で一作ごとに徹底した議論をしているので、
なぜ選から漏れたのかの理由を一人ずつこと細かく伝えられる。
そして、それのできる人間たさちが審査員を勤める。
これこそ京都のクリエイターズファクトリーです。

そしてそして。

クロージングのパーティーでは壇上で
「ありがとう、吉本興業」という言葉を心から発しました。
初回を考えると、まさかそんな日が来ようとは。

いや、でも本当に。
この達成感は吉本のスタッフたちの尽力のおかげだと本気で思っていますよ。 

基本的に映画祭の審査員はしないことにしているのですが。
五年前に奥山和由さんからお誘いを受けた時
「この人の仕事に間近で触れてみたい」
と思って参加。
それから毎年のように吉本とはヒリヒリすることが続きましたが、
ついに今年で何の申し分のない状況となりました。

それはすなわち、バックアップし続けてくださった奥山さんだけでなく、
要望を聞き入れてキッチリ改善し続けてくれた吉本のおかげだと思っています。

吉本を含め、これまで関わってくださった全ての皆様に御礼申し上げます。

参加された監督や関係者、観客の皆様、
「(クリエイターズファクトリーに関して)この辺を改善してほしい」
というご意見がごさいましたら、
コメントでもTwitterでもご遠慮なくおっしゃってください。

お一人お一人の声が届く、
みんなで盛り上げるイベントですので。