最近はあまり採集には行けて……るか?笑
ブログ記事にする内容がないので、細々と出して行きます笑

今回の記事は自分の学んだ事をメモ書きしてる感じです。


今回、何となく標本棚から手に取ったのが、Twitterのフォロワーさんに頂いた乙女鉱山の水晶クラスターです。


その中にエステレル式双晶でもないかなーって探したわけですよ。
きっかけは最近の日本式双晶ね爆笑



で、気になる結晶を見つけました。
それがこれダウンダウンダウン
判る人は、ん??って思いますよね。
(載せた写真からで難しいとは思いますが、水晶の双晶について詳しい方いたら、これがドフィーネなのか判別してもらえると幸いです)


じゃあ、まずドフィーネ式双晶の説明を…する前に、水晶には右水晶、左水晶がある事を『簡単』に説明しますねニコニコ


まず前提として外観上で右水晶、左水晶は区別が付き辛いですが、稀に結晶に区別出来る面があります。
それが、上の図のm面の右肩or左肩にx面、s面が見られる物です。
水晶は三方晶系なので、右(左)肩にx面,s面が120°に1度見えるものが右(左)水晶と呼ばれます。
ただし、現実的には120°に1度なので1周で3回現れなければいけないx面,s面は一部にしか現れていないのが通常との事です。
もっと驚いたのがですね………実は、最初に定義されたのは結晶構造からだったのですが、切断して偏向の旋回方向を特殊な機械で測定すると……図で示した赤矢印の様に巻きが逆になっているようなのです。
紛らわしいですね…
左巻きなのに右水晶…右巻きなのに左水晶…
電流と電子の流れる向きが逆みたいな感じですね笑
理屈さえ分かってしまえば間違える事はないと思います。



『簡単な結論』
m面の右肩にx面,s面が見られるのが右水晶、m面の左肩にx面,s面が見られるのが左水晶となるわけです。





これが大前提にあり、ドフィーネ式双晶は出来るのですが、ドフィーネ式双晶は上記の右水晶と左水晶が右水晶+右水晶、左水晶+左水晶となります。
ち、な、み、に!ブラジル式双晶なんてのもありまして、その結晶構造は右水晶+左水晶となるのです。
で、ここで先の結晶の写真となるわけなんですが、今度は写真に色分けして線を描いてみましたニヤリ
ちょっと分かり辛いので並べた写真にしますねウインク

写真を見てもらうと分かるように、m面の左肩にx面,s面が来ていますニコニコ
少し分かり辛いのですが、右隣のm面の左肩にもx面,s面が来ていますニコニコ
この様に1つのm面に対する両肩(厳密には隣合うm面の左(右)肩)にx面,s面が現れる物をドフィーネ式双晶というみたいなんです。
上の写真のは左肩にx面,s目が現れてるのでドフィーネ式左双晶となるわけですねウインク
逆に右肩にx面,s面が現れるのもはドフィーネ式右水晶と呼びます。

追記2020 4/11
ドフィーネ式右(左)双晶は全ての柱面の右(左)肩に現れる事が理想である。


と、まぁここまでは自分で学んだ事を簡略化して書いてみたんですが、自分の持ってる標本が本当にドフィーネ式双晶なのかはちゃんと見てもらわなきゃなって思っています。笑い泣き



右水晶、左水晶、ドフィーネ式双晶の記述は間違いはない。とは思います。間違えているところ等あればコメントよりお願いします。