人は、自分の気持ちを感じながらその感情に正直に話すと、相手に伝わりやすい。

自分の気持ちがわかっていないこともあるので気持ちの確認してね。

安全に気持ちを話せる家族、友人、場所はありますか?

 

だれにでも、「なにを言っても大丈夫」と思える場所が必要です。

 

それは日記かも知れないし、知らない人かもしれない。

「いい人」になるのをやめて、

本当の自分が喜ぶ「生き生きとしたコミュニケーション」をしましょう。

 

「いい人」だと思ってもらえると思っている行動も、実は相手の好みだとは限らない。

 

だから、怖いかもしれないけど、正直に言ってみる。

 

その時に、「正直に」と「丁寧さに欠ける」を混同せずに、

「正直」かつ「吟味した言葉」で相手に伝えることも心がけてみてください。

 

コミュニケーションがうまくいかないことの一つに「悲劇的な表現」を使う、ということがあります。

 

「悲劇的な表現」とは例えば、相手を非難するような言葉を使うこと。

 

効果的なコミュニケーション、本当の気持ちが伝わりやすい言葉とは、

「望んでいないこと」を伝える言葉ではなく「望んでいること」を伝える言葉です。

 

「うるさい」の代わりに「今静かに本を読みたいから、30分だけ静かにしてくれる?」

「そんな言い方ないでしょ」の代わりに「もう少しトーンをやさしくして何をして欲しいのかをきかせて」などなど。

 

丁寧にいいかえるのは時間がかかると思いますか?

 

確かに最初は「つまり何が言いたいんだっけ?」となるのですが、

慣れればこっちの方が近道です。

 

「悲劇的な表現」を使って誤解されたりけんかになったり、

説明をしたりするくらいなら、ちょっと落ち着いて時間を取って

「何を望んでいるのか」を伝えたほうが実際には早いし、お互いに気持ちよく過ごせます。

 

相手に渡す言葉は「心を込めて選んだプレゼント」のようなもの。

 

頭の中の「翻訳コンニャク」を使って、「気持ちが通う言葉がけ」の筋力アップをしましょう💗

2日に分けて投稿した超長編😆

【「伝わらない!」を「わかりあえる&スッキリ解決」にしたうちの場合】はいかがでしたか?

 

「伝わらない」「伝えたい」と思っている人はそもそも

「相手とのコミュニケーションをよくしたい」と思っている人ですよね。

 

コミュニケーションというと、ときどき「相手を思い通りに動かすコミュニケーション」

なんていうフレーズを見かけることがありますが、私は、

コミュニケーションのもっとも大切なところは「相手を動かせるかどうか」ではなく、

「相手とつながりたい、相手のことを思いやる気持ちがあるか」だと思っています。

 

だから、超長編投稿では、結果的に長女を動かす、

長女がyesといいやすい言葉がけをしたのですが、

私が心がけていたのは「次女の気持ち」と長女の「自主性、選択」です。

 

いいかえると、これが私と相手のある話であれば、

「自分の気持ちも相手の気持ちも大切にする」ということ。

 

まず自分の気持ちを確かめて、「そうだ、こうであったらいいと思っているんだ」

というのがわかったら(ふに落ちるものがみつかったら)、

そこから相手のことも同じくらい大切に思いながら言葉を交わす。

 

それがコミュニケーションかなぁ、と思っています。

 

さて、昨日の続きです。

 

私が次女の部屋に行くと、次女が私を見て「長女がまた私のマグを使ってた~😭」

 

私「うんうん、何度も言っているのに聞いてくれなくて、しかも使わないで、

って言ったら『いいじゃん』って感じで次女の言っていることを無視している、

次女の言っていることを尊重してくれてない、大したことじゃない、って思っているのが嫌だったのかな?」

 

次女「うんうん」

 

私「自分のマグを使われるのが嫌なんだね」

 

次女「うん😢」

 

私「そして、マグを使わないで、って言ったら『わかったよ、大事なマグを使ってごめんね』

って言ってくれたらよかったのかな?」

 

次女「うん…😭」

 

私「じゃあ、長女がまた使っていたらなんていう?」

 

次女「自分の使ってっていう」

 

私「お父さんとお母さんはどのマグ使っても気にしていないから、

自分のじゃないのを使ってもいいと思っているんだと思うんだよね。

ということは、次女のマグがどれかがわかりやすければいいと思うんだけど、

何かいい案ないかな?」

 

次女「どうしてどのマグが誰のか知らないの?!💢」

 

私「長女はあなたみたいに気にしていないから覚えてないのよ(笑)

あなたのマグの写真を撮って棚の扉の裏にでも貼っておこうか?そうしたら使わないと思う?」

 

次女「それで使ったら許さない」

 

私「じゃあ、それでうまくいくか試してみようか?」

 

次女「オッケー」

 

私「ところでさっき下に行ったとき泣きだしたけど、お父さんはなんて言ったの?」

 

次女「そんなに使われたくなかったら全部自分のマグを自分の部屋に持っていけ、って😢」

 

私(心の中で「はぁ~。そこじゃないよね…」)

 

さて、次女が落ち着いたので今度は長女の部屋に行きました。

 

私「次女がなんで怒ったかわかる?」

 

長女「私がマグを使ったからでしょ。でも別にいいじゃない。それに私マグ足りない」

 

私「私のやお父さんのを使ってもいいけど、自分のがもっと欲しいっていうなら

一緒に買いに行ってもいいよ。それは構わないんだけど、

次女が怒った理由はあなたがマグを使ったからだけじゃないよ」

 

長女「ん?違うの?🤔」

 

私「次女は、『何度も言ってるのに』って言ってたでしょ?

自分の言っていることを『聴いてもらえてない』

自分の意見は『取るに足らないと思われている』『尊重されていない』って思ったみたいよ。

それは嫌だよね、っていうのはわかるよね?」

 

長女「う~ん。わかるけど、マグを使わないって言えない。

だって本当にどれが誰のかがわからないんだもん」

 

私「次女と話して、次女のマグの写真を棚の扉の裏に貼っておこうか、

って言ってたんだけど、写真が貼ってあったらそのマグを使わないようにすることはできそう?」

 

長女「(今までは)見てわからなかったから、写真があればわかる」

 

私「オッケー。じゃあ、とりあえずそれでやってみて、

うまくいかなかったらまた別の方法を考える、っていうのでどう?」

 

長女「オッケー👍」

 

もう一度次女の部屋に戻って長女もそれでやってみるといったことを伝えました。

 

 

そうしたら、次女がマグの写真を撮るために部屋から出てキッチンに向かいました。

 

長女も部屋から出てきて次女に「ごめんね」と言い、

次女「いいよ」と言って二人でキッチンでたわいもない話をしながら写真を撮り、

プリントアウトして扉の裏に貼りました。

 

2人が部屋に戻ってから、夫に「次女になんて言ったの?」と訊きました。

 

そうしたら、次女が言ったのと同じ内容だったので

「あのさ、使われて嫌だって言っている人が、マグを部屋に持って行けって言われて、

『なんで私が悪いわけでもないのにそんなことしないといけないの?』って思うと思わない?

そもそも、ポイントはマグがどこにあるか、じゃないから。

『聴いてもらえてない』『自分の気持ちや主張を大事にされていない』っていうのが問題だから、

そこを見ないと」と言ったら

「そうなんだ。ところで、なんだかんだ言ってまた長女が次女のマグを使うんじゃないか?」というので、

「そこは大丈夫だと思うけど、まぁ、写真貼ってもダメだったらまた何か考えないとね~」

といって会話が終わりました。

 

これが起こったのが2週間前のことで、今のところマグ問題は勃発していないので

たぶん大丈夫だと思います。

 

しかも、長女が「私のマグ使う~?」と聞いて次女が「私、自分のマグがあるからいい」と

平和に冗談を言っています。

 

けんかが勃発してから、私が次女と長女の話を聞いたのは合わせて5分くらい。

 

「何が嫌だったのか」のポイントを絞って、「これが嫌だったのかな?」を推測したことで

次女にとっても「自分は何が嫌だったのか」が明確になったこと、

そして「次女が本当に気になっていることを聴いた」から長女もその内容に納得したのだと思います。

 

夫がいうような解決策も、「もううるさいな、けんかばかりするなら、

そしてそんなに使われたくなかったら自分の部屋に持っていけばいいじゃないか」と、

「反応」で出しそうですし、こうやって書くと的外れなのがわかりやすけど、

実際には意外と出していると思います(私にもあります)。

 

反応で出した解決策がうまくいかなかったら、またはうまくいかなさそうだったら、

そもそも何が大事なのか、どこがポイントなのかを考えると、本当にそこなんだ、

という気持ちをのせて相手に伝えられるし、

それを聴くと相手にも根っこのところで本当にそうなんだな、ということが伝わると思います。

 

これが私の考える「伝えたいことを伝えるために」です。

 

みなさんの周りでも「伝えたいことが伝わらない!」と思ったら、

そもそもその「伝えたい」と思っていることが「本当に伝えたいことなのか?」を考えてみてください💗