夜ちょっと泣きました。

手術が終わったら別人になっちゃってるかもしれない。

夫の知り合いが脳腫瘍の手術をしたあと性格が変わって鬱っぽくなったらしい。脳の手術というのはそういうリスクがあることなのだと。

 

朝も早くから目が覚めてそわそわしていました。

 

今回は朝イチ9時から。

待つ時間が長くなくてよかった。

手術用のソックスを履いてスタンバイ。

 

8時半に夫が来て、ストレッチャーで脳血管撮影検査をしたのと同じ部屋へ向かいました。MRIやCTと同じ1階の奥の地下室みたいな部屋。万が一の時は2階の手術室に移動するようです。

 

検査では点滴と導尿をしてから向かったけど、今回は麻酔が効いてから全部するって言われました。導尿だけは意識がある時にやってほしかったな。

 

部屋の中にはA先生、B先生、看護師さん、麻酔科の副院長、たくさんの人がいてテキパキと準備をしていました。手慣れたいつもの作業という感じで軽く雑談している様子に安心しました。「すぐ終わるからね、がんばろうね」と言ってもらって気持ちが明るくなりました。

 

部屋の中は寒かったけど、台は温めてあってほかほかの布団のようなものを掛けられました。カテーテルは右側から、麻酔と点滴は左側から。

左上に並んだモニターに日付と私の名前がローマ字で表示されているのが見えて、怖いのか寂しいのか、何とも言えない気持ちになりました。


ベテランっぽい看護師さんが酸素マスクを準備しながら話しかけてくれていて、私が涙目になっているのに気づいて「大丈夫よ〜、大丈夫大丈夫」と左腕をさすってくれました。

 

副院長先生が「眠くなる薬を入れますからね〜」と言い、あ〜もう早く効いてくれ〜って考えてました。

 

月曜日の朝、入院しました。

検査入院で学んだので、腰の痛み対策グッズをしっかり準備してきました。

 

全身麻酔のため、夫と一緒に麻酔科の先生のお話を聞きに行きました。名札に副院長って書いてあった。

全身麻酔のリスクと、自発呼吸が弱くなるから酸素の管を喉の奥まで入れることを説明されました。前回はマスクの下に細い酸素の管を添えられただけだったけど、全身麻酔は全然別物なのだなぁ。

 

また夫はとっとと帰ってしまい、病室で一人ベッドの周りにあれこれ並べていたら、明日の手術の後はICU泊だから片付けてもらうようになるよと看護師さん。下の売店で紙オムツを買ってきてねと。明日は一日絶飲食だから、オヤツ買ってきてもいいよと言われていろいろ買ったよ。

 

今日やることはシャワーだけ。夕方がいいよねと言われ、それまですることなくダラダラ過ごすも、仕事の電話が何件もかかってくる。入院しますって伝えてあった人からも 笑。

 

面会室でしか電話できないから、iPadを持っていって折り返し電話をかけまくる変な患者でした。

 

シャワー浴と夕食を済ませたらすることなくて暇で。

 

また面会室に行って夫にFaceTimeをかけたら、ちょうど夕飯を食べているところで。

義母が来ていて、4人で楽しそうにしているのを見たら寂しい気持ちになりました。心配かけたくなかったけど、全く心配してくれていないのも寂しい。もっと脅しておけばよかった。

 

嘆いても仕方ないからあまり悲観的にならないようにしてたけど、それでもエンディングノートを書いて、自分の預金や保険などをわかりやすいように整理したりもしていたんです。

 

入院前に、お金関係はここに入れてるからね、パスワードはこれね、と夫に説明していたら、「そんな心配せんでええよ。今でも僕が夕飯作って子供の面倒みてるんだから、ハル子がいなくても困らないって」と言われたんですよね。

 

離婚、考えました。

私に万が一があったらお義母さんが私達の家に住むのでしょうね。あなたはほんと人の気持ちに寄り添えない人だね。

 

「コミュ障だよね」って言ったら何か感じたのか考え込んでましたけど。

 

そんなわけで手術の前はあまり良くない精神状態で。

入院前の土日がガッツリ仕事だったため子供達と過ごせなかったのもあり、孤独を感じる入院でした。

 

仕事以外で唯一動脈瘤のことを話していたママ友が、マメにLINEをくれるのが本当に救いだったよ。

 

手術の1週間前の月曜から血栓予防の薬を飲み始めました。朝食後に1回。一度飲み忘れたまま高速に乗って出かけてしまい、途中で降りて引き返しました 笑。

 

金曜日にはPCR検査を受けるために病院へ。そこの総合病院ではPCR検査もワクチン接種もコロナ患者の受け入れもしているのですが、私のPCR検査は脳神経外科の外来で受けるようです。

 

待合いも混んでてすごく忙しそうな中、B先生が出てきて、私の横に立って看護師さんが来るのを待ち、看護師さんが来ると「ついてきてください」と言われ3人で階段を下りました。B先生と看護師さんは防護服に着替え、病院裏の人気のない駐車場へ出て、マスクから鼻だけ出して長い綿棒でグリグリッと。

 

そしてまた脳神経外科まで戻り、その日は終了。

 

訳がわからなかったけど、後で考えたら、PCR検査を受けに来られるのは少なからず感染の疑いがある人だから、その人達と接触しないように別で検査したのでしょうね。

 

検査結果については何も連絡がなかったので、陰性だったと思っていいのかな。

 

検査前に入れた点滴がいつまで付いていたのか思い出せないけど、寝る前には外したのかな?

 

夜は、動かせる左足で体勢を変えながら、腰の痛みと闘って過ごしました。ふだん横向きで丸まって寝ることが多いので、ずっと仰向けは本当にきつかった。

 

翌朝早くにB先生が来られて、傷のところのガーゼ?を外してくれて、もう座ってもいいですよ、朝食が済んだら尿のカテーテルも外しましょうと言われたっきり、看護師さんが来てくれなくて、だから着替えもできなくて、寝てるのも嫌だからカテーテルごと座ってじっと待ってました。

 

たぶん夫が到着して、呼びに来られた看護師さんが、あれ?まだ着替えてないの?という表情をした後、あ、おしっこね、すぐ外しますと言って取ってくれました。忘れられてたんかーい。ナースコール押すの気が引けるけど、呼べばよかった。

 

着替えて夫と一緒にA先生の外来の診察室へ。

 

前週の造影CTと今回の造影MRIと脳血管撮影の画像を見せてもらいました。私の身体の中身、気持ち悪い💦怖い💦

 

カテーテルの通り道に問題なく、コイル塞栓術で治療できるそうです。今回の画像で測ると、瘤は5.8mmくらいあったそうです。

左目の奥にあって、頭蓋骨に入っていく穴のところなのだそうです。手前で出血するのは大丈夫だけど頭蓋骨内だとくも膜下出血。形が少し歪なのもリスクが高いとのこと。

 

説明してくださるA先生の目をじっと見ていたら、少し間をおいて「コイル治療をおすすめします」とハッキリおっしゃいました。

 

即座に「お願いします!」と返事。

「来週でもできますか?」

 

先生が驚いて「えっ?ゆっくり考えてきていいよ。大体1〜2ヶ月考えて決める方が多いよ」と。

 

「1〜2ヶ月も何を考えるんでしょう?早いほうがいいです」と言うと、「わかった。でも来週はできない。血栓ができないように血をサラサラにする薬を飲まないといけないから」と。それで翌々週に決まりました。

 

手術の場合は月曜日から1週間の入院になると事前に聞いていたので、仕事のほうは調整済みでした。できたら来週がよかったけど、再来週もなんとかなる、というか仕事を優先していたらキリがないので、多少無理を押してでも強行するつもりでいたのです。

 

頭の中に爆弾を抱えたままでいるの、嫌ですよ。

 

血栓の薬は来週から。自転車をこぐのだけは控えて、あとは普段通り過ごしていいそうです。ジムも。