いまこの本を読んでいます。
ジャパン・アズ・ナンバーワン/阪急コミュニケーションズ

¥1,575
Amazon.co.jp
今学期は"Japanese Management"という授業をとっています。
教授のオススメ資料なんかをライブラリで探していたら、
珍しく日本語で訳された本がありまして、久しぶりに日本語で書かれた本を
読みたかったという事もあり、迷わず借りて少しずつ読んでいます。
(本当は原書の英語で読むべきと知りつつ........Orz
1979年に発刊したこの本。Ezra Vogel という社会学者が
日本に数年住んで日本の経営や社会構造をテーマに研究した内容を
まとめた本です。
この研究が行われた1970年代と言えば、
日本がGNPでアメリカに次いで2位となった1968年の直後。
アメリカがジャパンパッシングに躍起になっていた時期です。
そうした中で『レッスンフォーアメリカ』という副題まで付け、
日本の優れた面を強調し、アメリカに対して少しは見習う姿勢を
身につけさせようと試みたこの本は、大きな賛否を呼びました。
まだまだ半分ぐらいしか読んでないのですが、
これまでのオモシロイと思った内容を簡単に引用しつつシェアします。
「大ていの日本人は生来の謙虚であり、そのため自分達の成功を過小評価しがちであること、さらに一部の日本人は国内の結束を固めるためなのか、あるいは外国からの圧力をかわそうとするつもりなのか、日本の将来の危ない面を意識的に強調する傾向がある....以下省略(p.4)」
「日本に現在要求されるのは「国際化」という意味をもう一度考え直し、国際的視野をもつ政治家を育て上げることである。これまで日本で使われていた国際化という言葉は、日本に都合のよい方向に世界を利用することを意味していたといってよいであろう。その目的は、他の国々を含めた世界全体を改善していこうということではなく、日本の利益のために世界中から原料を仕入れ、アイデアを導入することであった。過去十数年間、日本は国際社会の仲間入りをしてはいるが、往々にして、日本の立場を良くしようという狭い目的に沿っている場合が多かったのである。(pp.10-11)」
「日本がこれまで諸分野で大きな成功をおさめてきた事実を考えるとき、アメリカはなぜもっと早く日本に学ばなかったのだろうという疑問が浮かぶ...(中小略)...アメリカ人は制度の欠陥が目立ち始めた今もなお、ヨーロッパ以外の国々から学ぼうとしない。(p.20)」
「アメリカ人の多くは、日本が外国を追い抜くために、いかに汚い手を使ってきたのかという格好の解説を探し出したがっている。「日本人はもの真似が得意なだけだ、狭量なエコノミック・アニマルだ。ダンピングをする。企業と政府が癒着している」等々の説明がなされるのが常である。(p.43)」
などなど、1979年当時にこのような批判が日本人とアメリカ人に
向けられていた事は非常に興味深いと思います。
二つ目などは、現在の「グローバル論」をめぐる日本での論争に
当てはまるかもしれません。
また、三つ目四つ目などは、現在の日本のアジア諸国に対する姿勢に
当てはまるかもしれません。
たしかに、アメリカ人研究者によって書かれる「日本人論」の多くは
アメリカ人に受けるために日本を叩くか、
日本人に受けるために日本をベタ誉めするか
という事に陥りがちなので、これを批判するような論文も併せて読む必要が
あるとは思います。
ただ、個人的にアメリカ出身の奴を好きになれた事は少ないけど、
こういう学者が出てくるところは、教育・研究の最先端をいく
アメリカの世界一の部分で素直にすごいと感じます。
この本を読み終えたら、こちらも読んで時代の流れを感じてみたいと思います。
チャイナ・アズ・ナンバーワン/東洋経済新報社

¥1,890
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1979年に発刊したこの本。Ezra Vogel という社会学者が
日本に数年住んで日本の経営や社会構造をテーマに研究した内容を
まとめた本です。
この研究が行われた1970年代と言えば、
日本がGNPでアメリカに次いで2位となった1968年の直後。
アメリカがジャパンパッシングに躍起になっていた時期です。
そうした中で『レッスンフォーアメリカ』という副題まで付け、
日本の優れた面を強調し、アメリカに対して少しは見習う姿勢を
身につけさせようと試みたこの本は、大きな賛否を呼びました。
まだまだ半分ぐらいしか読んでないのですが、
これまでのオモシロイと思った内容を簡単に引用しつつシェアします。
「大ていの日本人は生来の謙虚であり、そのため自分達の成功を過小評価しがちであること、さらに一部の日本人は国内の結束を固めるためなのか、あるいは外国からの圧力をかわそうとするつもりなのか、日本の将来の危ない面を意識的に強調する傾向がある....以下省略(p.4)」
「日本に現在要求されるのは「国際化」という意味をもう一度考え直し、国際的視野をもつ政治家を育て上げることである。これまで日本で使われていた国際化という言葉は、日本に都合のよい方向に世界を利用することを意味していたといってよいであろう。その目的は、他の国々を含めた世界全体を改善していこうということではなく、日本の利益のために世界中から原料を仕入れ、アイデアを導入することであった。過去十数年間、日本は国際社会の仲間入りをしてはいるが、往々にして、日本の立場を良くしようという狭い目的に沿っている場合が多かったのである。(pp.10-11)」
「日本がこれまで諸分野で大きな成功をおさめてきた事実を考えるとき、アメリカはなぜもっと早く日本に学ばなかったのだろうという疑問が浮かぶ...(中小略)...アメリカ人は制度の欠陥が目立ち始めた今もなお、ヨーロッパ以外の国々から学ぼうとしない。(p.20)」
「アメリカ人の多くは、日本が外国を追い抜くために、いかに汚い手を使ってきたのかという格好の解説を探し出したがっている。「日本人はもの真似が得意なだけだ、狭量なエコノミック・アニマルだ。ダンピングをする。企業と政府が癒着している」等々の説明がなされるのが常である。(p.43)」
などなど、1979年当時にこのような批判が日本人とアメリカ人に
向けられていた事は非常に興味深いと思います。
二つ目などは、現在の「グローバル論」をめぐる日本での論争に
当てはまるかもしれません。
また、三つ目四つ目などは、現在の日本のアジア諸国に対する姿勢に
当てはまるかもしれません。
たしかに、アメリカ人研究者によって書かれる「日本人論」の多くは
アメリカ人に受けるために日本を叩くか、
日本人に受けるために日本をベタ誉めするか
という事に陥りがちなので、これを批判するような論文も併せて読む必要が
あるとは思います。
ただ、個人的にアメリカ出身の奴を好きになれた事は少ないけど、
こういう学者が出てくるところは、教育・研究の最先端をいく
アメリカの世界一の部分で素直にすごいと感じます。
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