渋谷駅を細田守の最新作「バケモノの子」がジャックしてから一ヶ月以上経ちます。


この夏ようやく、「サマーウォーズ」と「時をかける少女」をガッツリと。今更、ですが。



これね、大好きな神木隆之介が主人公・健二の声を担当しているので、いつかは見なきゃなぁと思っていたのです。



神木きゅんオカマ疑惑を一層裏付ける監督との例の2ショット・・・涙




見るとしたら細田守ブームが来ているこの夏でしょ。




しかもこの夏、お財布に優しいお値段での限定記念DVD発売。

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で、ゲットしました。


この主人公、何で闘うのかといえばそれはIT頭脳で戦闘するのです。

健二は数学オリンピックの日本代表を惜しくも逃した程の頭の持ち主。

乗っ取られた仮想空間OZ。為す術もなくPCの前で凍り付く健二。
その時、夏希のイトコの佳主馬が健二を押しのけ、キーボードを華麗に叩いて自身のアバターを操る。


も、萌える・・・萌え


なーんでか。

私。個人的に「キーボードを華麗に操る男」にとにかく弱いんです(但し、イケメンに限る)。
頭脳と指が直結している感じ?まぁ昔から体育会系には興味がなかったからなぁ。

それに、そういえば・・・昔好きだった人は、まだPCがMS-DOSやらDOS-Vやらアップルコンピュータだった時代(Windows前夜!!)に、パソコン技術に精通しておられましたっけ。
研究室前の廊下を通ると、彼が激しく叩くキーボードの音が廊下にまで響き渡り、私はひそやかに廊下でひとり、うっとりラブラブしていたものです。

だから私、そこに萌えるんだ・・・っていう自分史的事実。★0年ぶりに掘り起こされてしまいました。やれやれ。


・・・というわけでこの映画。

健二クンと佳主馬クンのキーボード・テクにひたすら萌えまくり・・・ってこんな見方は正しいんだろうか?


あと、このシーンは好き。

祖母の陣内栄が亡くなり、涙をポロポロと流す夏希が、健二に。

「止めて。涙を
 ここ、握って止めて」





戸惑いながらそっと、そしてぎゅっと、夏希の手を握る健二。二人が向かい合うのではなく、横並びで、前を向いたままというのがイイ。

泣ける~。つか、泣いた~。




泣けると言えばこれですよ。



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「時をかける少女」と言えば原田知世、の昭和な世代です。2006年版のこの「時かけ」、最初は違和感アリアリでした。溌剌とした明るさだけが印象的な前半、張り巡らされた伏線にも気付かず。ラスト周辺で、「あ、そうだったのか!」と気付くまで・・・





男女3人の「親友」。そのバランスが、千昭の告白によって、微妙に崩れていく。

結局、真琴も千昭への想いに気付く。そう千昭と真琴は両想い。なのに、お互い最後まで「好き」という言葉を残さず別れる。永遠に・・・。

ラストで未来へと去って(戻って)いった千昭を見送った後、真琴は大声で泣くんです。この映画で最も有名な「号泣シーン」。今時こんな開き直った、昭和のマンガみたいな泣き方をする人、いないでしょ。
しかしこの「わぁーん」という泣きが、呼び水のように観ている側の涙を誘う。きっと、観る側のピュアな青春時代を呼び起こさせるからじゃないか・・・


真の号泣シーンはこの後。


わんわん大声で泣いている真琴の元に、不意に千昭が戻ってくる。

そして真琴を抱き寄せ、耳元で囁くのです。




「未来で待ってる」


こんな切ない愛の言葉があるでしょうか。二人はもう二度と会うこともないのというのに。


しかしピタッと泣き止んだ真琴は、笑って答えるのです。


「うん、すぐ行く。走って行く」



「未来で待ってる」「うん、すぐ行く。走って行く」

究極の愛の言葉でしょう。
どういう意味かっていうのは、観た者のそれぞれの胸の中で。



ラストのこのシーンだけ何度も観て、観る度に泣いたら、私の心もいつしか癒えていました。

涙って究極のデトックスかも。