プラダジャパン元部長が敗訴=解雇無効訴訟-東京地裁

 服飾ブランド「プラダ」の日本法人プラダジャパン(東京)の元部長ボブリース里奈さん(38)が、同社から不当に解雇されたなどとして、部長としての地位確認や損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁の森岡礼子裁判官は26日、請求を棄却した。
 判決は、ボブリースさんが報道機関に「社長が(ボブリースさんの)醜さを恥じていると人事部長から言われた」などと情報提供し、その内容が報道されたと指摘。この点が、懲戒解雇理由の「会社の信用、体面を傷つける行為」に当たるとした。
 さらに、醜いと言われたことは認められないとし、「提供した情報の根幹部分について真実と言える理由がなく、解雇権の乱用には当たらない」とした。 
 「痩せることを社長が求めている」とした人事部長の発言は認め、ボブリースさんへの配慮を欠いた面があるとしたが、慰謝料を支払うほどの精神的損害を発生させたとは言えないと判断した。
[時事通信社]



*感想は色々あります。ここには書けない情報もあります。
嫌がらせはプラダの服を強制的に購入しなければならない制度に反発してから始まったとのことですが、服装手当が年間140万円があっても、売り上げの足らない分を社員が穴埋め購入しなければならない(売上げ中、平均2割が社内販売によるもの)ので、プラダ商品のコストを考えれば、手当分では賄いきれないかもしれません。

   不穏な空気を感じたら、ボイスレコーダー必携


証拠がなければ事実認定されにくい。事実認定されなければ法的根拠をなさず、請求が認められない。
証拠がなければ、裁判所からも、人からも信用されないのです。哀しいことですが・・・
自分の身は自分で守らなくては。私は交渉時や契約時、後日争いが生じる可能性がある時は、必ずボイレコを作動させています。幸い、聞き直すような事態には一度も至っていませんが。


プラダを着た悪魔(特別編) [DVD]/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (FOXDP)
¥1,490
Amazon.co.jp

まぁ確かにこの訴訟によって、プラダは酷い会社だとは思いましたので、「会社の信用、体面」は確実に傷ついたと言えるでしょう。
しかし元部長に対しブランドイメージを傷つけたとして3000万円の損害賠償請求という逆提訴は、自らそのイメージを更に傷つけているのでは?一社員が確固たる証拠も持たずにパワハラ、セクハラを訴えても、場合によっては会社から逆提訴されるという事態に。恐ろしい!