「暴力は息子の本望ではない」大津の教育長襲撃 男子生徒の父親がメッセージ
産経新聞 8月22日(水)12時24分配信
 大津市の中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、大津市教委の澤村憲次教育長がさいたま市の男子大学生(19)=殺人未遂容疑で逮捕=に襲撃された事件にからみ、男子生徒の父親が21日、「暴力に訴えることだけは行わないで。息子の本望ではありません」と呼びかけるメッセージを、裁判支援のため代理人弁護士が開設したホームページに掲載した。

 父親は襲撃事件を「大変悲しく思う」とし、「大学生にも何らかの痛烈な思いがあったのは分かるが、暴力に訴えても何の解決にも至らない」と諭した。

 一方で、「息子に対する『いじめの暴力』の存在を知ったとき、相手を殴ってやりたい衝動に駆られた」「そういった行動に出た場合に息子は喜ぶのだろうかと必死に考えた」と、揺れた心境を吐露。

 その上で、「暴力に訴えていた場合には恐らく今回の『いじめ』の問題や『学校や教育委員会の現状や隠ぺい体質』の問題がここまで明るみにされることはなかった」とつづっている。

 また、「今回の問題に対する意見として、お住まいの地域の学校や教育委員会、市や県に対して再度見直しを図っていただくという訴えや行動を起こしていただければ、真の解決に結びついていく」とも呼びかけている。





余りに深淵なこのメッセージ。言葉もない。

我々もそうだが、教育長はじめあの事件に関わった全ての人に、何度も何度も読んで魂に刻んで欲しいメッセージだと思った。