あと数時間で、判決が言い渡される。
恐らく・・・上告棄却。
極刑は免れないだろう。
2000年、最初の地裁判決が出てから約12年。
あの当時は、犯罪被害者が隅に追いやられ、この事件等をきっかけとして、
ようやく、日本社会では犯罪被害者救済への流れになったのだった。
私も、犯罪被害者救済の為に力を尽くすことの出来る法曹を目指していたが、
時代の流れが急激すぎて、幾度か立ち止まった。

この判決が妥当かどうかは誰にも分からない。
ただ・・・差し戻し控訴審で、安田団長以下21名の弁護団のもと、
世間の批判を一心に浴びつつも荒唐無稽な主張を展開し、戦い敗れた後、
元少年が「憑きものが落ちたようなさわやかな表情で、本村さんに感謝していると言った」
と聞いて、純粋に涙した。
バッシングの嵐の中、懲戒請求までされて尚、被告人を弁護し続けたあの弁護士たちにも、
心から敬意を表したことも事実だ。

今はただ、私も祈りながらその時を待つだけだ。






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