こんばんは。


普段は、山のふもとの養豚場で豚たちの世話をしている、さとしです。


毎日泥だらけになりながら、えさをやり、寝床を整え、出荷の日まで見守る暮らしの中で、ふと気づいたことがあります。


それは、「ブランド」という語源からくる言葉の本当の意味です。


ぜひ今後養豚場を後世に引き継ぐあなた方に理由を知って、同じ想いで働いてほしいと思います。


 「brand」は“焼く”ことから生まれた


「ブランド」という言葉の語源、実は英語の “brand=焼き印” なんです。


昔の牧場では、牛や羊の皮膚に鉄の焼きごてで印をつけ、「この動物はうちのものだ」と示していました。



ブランドとは単なるマークではなく、自分の誇りと責任を刻む印だったのです。



 育てる人の想いが「ブランド」になる


うちの豚たちにも、いくつかの「ブランド名」がついています。


「○○ポーク」「△△豚」など、名前が違うだけで味の印象や価値が変わるものです。

焼肉や肉屋、スーパーでも見かけたことはあると思います。


ただ、その名前が光るかどうかは、育てる人間の想い次第だと思っています。


ブランドというのは、見た目のロゴや包装よりも、どれだけ心を込めて育てたかに宿るんじゃないでしょうか。

まとめ


ブランドの語源が“焼く”という言葉だと知ってから、僕は日々の仕事の中で、少しだけ気持ちが変わりました。


この豚たちに、胸を張って名前を刻めるだろうか?

そう自分に問いながら、今日も泥の中でえさを撒いています。


ブランドとは、名前に込めた誇り



そして、それを支えるのは、ひとりひとりの手仕事なんだと思い、代々引き継がていることが誇りです。


5代目の私も60歳を超え、次の世代に引き継がことを考える年齢にまでなってきました。


大事にしてきたことを後世に伝えることも私たちの仕事であり使命です。