[解散] Glamour Of The Kill - ポストBFMVの呼び声高いUKメタルバンド | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


明日でGWも終わりですね。

そんなGW最終日は出勤なワケですが。

何だかんだで特に何をするでもなく終わった今年のGW。

何もすることがなかった故に、こうして

GW中に2つ目の記事をUPすることができたのです(。-∀-)ハハハ…

どうも、トトです。


5月に入ったということで、このテーマで取り上げるバンドも

5つめになります。

今回のバンドも、期待されながらも早期に解散してしまった

非常に惜しい逸材だった、UKのメタルバンドです。

 

 

 

 

Glamour Of The Kill

"ポストBFMV"と呼ばれた期待のUKメタルバンド

 

 


メタルバンド Glamour Of The Killが解散
(ALTERNATIVE PRESS JAPAN)


BFMVと同じUK勢であり

BFMVに肉薄したメタルサウンドであった為、

ポストBFMV、BFMVの弟分

などと呼ばれていたUK期待の星だったGOTK

初期こそクリーンのエモさ

"そこそこ"のヘヴィさで物足りなさもあったものの

BFMVという先達に似た音楽性で

デビュー前から注目はされていた。

キャリアを積むにつれ、

クリーンもヘヴィさも成長を見せ、

BFMV / Trivium / A7X の新世代メタル御三家に次ぐ

また新たな世代のメタルヒーローになれる素質を

兼ね備えていった。

LOUDPARK '14で初来日公演となり、

その手応えを感じ、

これから先も来日してくれる可能性を秘めていたが

近年の波に呑まれ、このバンドも

2015年に解散の発表を出してしまった。

そんな次世代のメタルを牽引する存在に

なったかもしれないバンドの曲を紹介していこう。







Through the Darkness They March(2007)
 - Rise From Your Grave

当初はThe Red Room Theory というバンド名で活動していたが、
2007年に現在の名称に変更。
同年、Glamour Of The Kill 名義としては初の
公式音源となるdemo EP『Through the Darkness They March』をリリース。
Metal Hammer 誌のレビューでも高評価を獲得し、
BFMV、A7X、Darkest Hour のツアーに帯同する。





Glamour of the Kill(2008)
 - A Hope In Hell
 - Rise From Your Grave


翌年2008年に、セルフタイトルのデビューEP
Glamour of the Kill』をリリース。
クリーン部分のエモ声が気にはなるが、
サウンドは間違いなくメタルのそれを実感する。
前作の中から唯一、再録された
"Rise From Your Grave"もさすがにデモ版とは違い
音質も良くなり、いい感じに仕上がっている。

同年、Download Fesメインステージに抜擢されるという偉業を達成。
翌2009年には、Metallica/Linkin Park がヘッドを務めたSonisphia に出演し
Escape The FateDragon Force のツアーサポートも務めた。

2010年にはEurosonic への出演、そして
再びDownload Fes への復帰を果たす。
Yashin をサポートに加え、38日間に及ぶ初のUK ヘッドラインツアーも敢行。





The Summoning (2011)
 - If Only She Knew
 - Feeling Alive


そして2011年にフルアルバムがリリースされる。
自分のGOTKへの入りは、
バンド初のシングルともなった"Feeling Alive"だった。
track-04. Dying From The Inside はスクリームも多用する疾走曲だ。
サビの入りはシンガロングパートになってるのも良い。
ド頭から血管ブチ切れスクリームを展開するtrack-07. Supremacy
タイトル曲のtrack-11. The Summoning
アコギから入り、バンドサウンドに変化する
約6分にも及ぶ聴かせるメタルソングだ。

やはりエモバンドを彷彿とさせるクリーンが気にはなるが、
↑で挙げた曲やtrack-10. Army Of The Dead
日本盤ボートラのtrack-12. The Voice
スクリームブレイクダウン
メタルならではのギターソロがあったり、
攻め感を存分に感じられる曲もあり、
上手く中和されてるようにも思う。
EPの時点で頭角を現しつつあったバンド初の
フルアルバムなだけに、上手くまとまってるなとも。





Savages (2013)
 - Break
 - Second Chance
 - A Freak Like Me


1stから2年、2nd『Savages』がリリース。
画像は国内盤のジャケットで、
最初のライブ画像に載ってるややグロなのが本来のジャケット。
個人的にはそっちのが良かったけど。

1曲目の"Break"から既に、前作よりもヘヴィさが格段に勝っており、
クリーンもがなり気味なハスキーな感じが出てきて
少なくともこの曲に関しては
初期から続くエモ感のある声質が少しだけ改善されたようにも思う。
この曲に関しては、初来日となったLOUDPARK '14で
披露した際のライブ映像が公式垢からUPされている。
Break (Live at Saitama Arena, Tokyo)

続く"Second Chance"なんかは
メロ部分のサークルよろしくな疾走パート
BFMVの"Army of Noise"を彷彿とさせる。

もうひとつのMV曲で、若干の
エレクトロ要素を取り入れた"A Freak Like Me" でも
クリーンパートはBreak 同様の歌唱を見せ、
シンガロングパートもあることから
ライブでの盛り上がりに役立つ構成になっている。

track-04. Live For The Weekend では
打ち込み?によるストリングスも加わり、
シアトリカル要素があるのが個人的には激アツ。

他にも
ダークな雰囲気を感じさせるtrack-06. Heartbreaker
3分弱の速曲メタルナンバーtrack-07. Rescue Me
曲の頭と終わりにシンフォニックさを取り入れた
track-09. A Beautiful Day To Die
タイトルどころか、曲の構成も
BFMVの"Tears Don't Fall"を思わずにはいられない
track-10. Tears Of The Sun

と、全体的にハイテンポな曲が多く、
12曲の内、9曲が3分台で収まっている。
国内盤ボートラなんて3分以内に収まってる。
故にアルバム1枚がコンパクトにまとまっていて
冒頭で書いたように、
ヘヴィさが格段に成長していることと
クリーンパートの改善もあり
個人的には1stより2ndのが好きだなぁ。
ボートラ聴いててふと思ったが、
改善した方のクリーンは
Papa Roachvo.Jacoby っぽいな。





After Hours(2014)
01. Lights Down
02. We Are All Cursed
03. Out Of Control (Feat. Jacoby Shaddix)
04. EarthQuake (feat. Craig Mabbitt)
05. Blood Drunk


クラウドファウンディングにより制作された
最後の音源となったミニアルバム『After Hours
最後にリンクを貼るが、その記事によると
一般発売は日本のみとなっているとのこと。
そんなに贔屓されたアルバムだったとは…

2ndからのヘヴィさを引き継ぎ、
ボーカルのJacoby っぽさも増し増し。
やっぱツアーサポートしたことが影響したかね?
今作では、そんなJacoby が遂にfeat.ゲストに。
そしてもう一方、こちらも過去の共演から
Escape The Fatevo.Craig Mabbitt
feat.ゲストに招いた曲もある。
このアルバムの最後を飾る"Blood Drunk"は
間違いなくキラートラックだ。

このアルバムを出した年のクリスマスには
"Glamour Of The KISS"として、
KISSLove Gun をカバーしたものをUPしている。
Glamour of the KISS - Love Gun (KISS cover) 2014/12/25






ツアーサポートを始め、帯同したバンドは他にも

We Came As Romans
Alesana
Motionless In White


ラウド方面でなくとも、POP PUNKから

Forever The Sickest Kids
Decade


等とも共演を果たしているようだった。

本文にも書いた共演したバンドの8割は知っていたものの

初見だったバンドの内、

かっこいいじゃないか!

と思ったUKハードロックバンドの曲だけ貼っておこう。

Heaven's Basemant
 - Fire, Fire
 - Nothing Left To Lose
 - Heartbreaking Son of a Bitch




と、いうことで今月のBrokeup bandsに挙げた

Glamour Of The Kill

耳の早いリスナーやメタルヘッズの間では

注目度も、評価もそこそこ高かったが

やはりメタル大国ではなく、音楽後進国である日本。

ネットで検索をかけても、上記の人たちの

個人ブログはヒットするものの、

(Web)メディアの記事は、ほとんど見かけなかった。

あってもディスクレビュー程度だ。

ただ、そういった早耳リスナーの間でも

良いものは持っていつつも、

イマイチ売れ切らなかったよね…

ってのが共通見解だったようにも見て取れた。


時代なのか、メタルコアバンドは若手も多く

メディアに取り上げられることも多い。

しかし、やはり"メタルバンド"となるとそうもいかない。

そんな中でも、注目度は高かったバンドだろう。

"ポストBFMV"の言葉が示す通り

BFMVの確かな後継バンドであり、

この界隈の期待の新人だったところもあっただろう。

アルバムでの成長過程を見ても

ホントに"これからだろ!"って感じが否めない。

この厳しい音楽業界の中で、たくさんの素晴らしいバンドが解散を決めてきたように、僕達も例外ではない

と、バンドが語るように

一般的にも音楽自体への興味が薄れていて

好きな音楽に対して金銭を払うことすらも渋る人がいる現代

出てくる時代が遅かった、間違ったとしか…

もう少し、人々の音楽への関心が高かった時代に

出てきていたらまた違ったのか…と思ってしまうほどに

勿体ないバンドだと思う。

まぁ、ここ数年で解散するバンドが相次いでいるが

解散するバンドはみんな

シーンから撤退するには勿体ないもの持ってるもんです。





参考記事・参考資料
Bullet For My Valentineにオススメするバンド8選
音楽業界大注目!今話題の[GLAMOUR OF THE KILL]とは】(NAVER)
グラマー・オブ・ザ・キル、日本だけは特別!】(BARKS)
デイヴィー・リッチモンド(GLAMOUR OF THE KILL)の言葉①】(メタラー・ロッカーの言葉(名言・迷言)ブログ版)

 

 

 

 

解散をしていたGlamour Of The Kill ですが…

 

 

2018年3月に復活を宣言しました。

 

アルバムも年内に制作開始するようです。


その後

 

 

5月にはLoud Noise との契約を発表し、

 

 

 

11月から復活ライブ、ツアーを行うことも発表されています。

 


\m/ Come back \m/
Glamour Of The Kill