新リーダーはお疲れのようですね(笑)
さて。前記事で、今回のライブの表面的なレポを書いてきたわけですが、<後編>では、もうちょっと掘り下げていろいろと思うことを書いていこうと思います。軸足はブレずに「彼女たちへの愛情を原動力に書いていく」です。こういう話を、多少の推測含めて書いてしまうのがいいことなのかどうか、僕の中にもまだ迷いがありますが、少なくともいくつかの事実があり、そこから見えるT-ARAの未来を真剣に憂いています。全てのT-ARAペンが同じように思っているわけではないと思いますが、共感してくれる人もいると信じて文字にします。まだツアー始まったばかりのタイミングで書くのも、まだファンとして間に合うことがあるんじゃないか? そういう気持ちからです。いろんな意見を聞いてみたいので、ぜひコメントください。
(注意:一部、公演内容に触れている部分がありますので、ご注意ください)
【後編:ツアープランニングについて】
◆動員の状況
ツアー開始直前、ツイなどでもチケットの売れ行きに危機感を感じて、拡散しているファンの方たちがおられたように、今回はかなり苦戦している様子。福岡会場は、2階、3階は完全に暗幕モードでアリーナのみだったようですし、今回の神戸ワールドも、2階の半分は暗幕がかけられていました。2日目になると、1日目はまだ割り当てられていた後方正面の座席もすべて暗幕になっていたように思います。3階はもちろん全暗幕。その2階席も、1/3埋まっているかどうか、というのが実情でした。
そもそもツアースケジュールに問題がありますよね。
■ 2013/9/04(水) OPEN 18:00 START 18:30 福岡サンパレス ホテル&ホール
■ 2013/9/05(木) OPEN 18:00 START 18:30 福岡サンパレス ホテル&ホール
■ 2013/9/07(土) OPEN 16:00 START 17:00 神戸ワールド記念ホール
■ 2013/9/08(日) OPEN 15:00 START 16:00 神戸ワールド記念ホール
■ 2013/9/10(火) OPEN 18:00 START 18:30 札幌ニトリ文化ホール
■ 2013/9/11(水) OPEN 18:00 START 18:30 札幌ニトリ文化ホール
■ 2013/9/15(日) OPEN 17:15 START 18:00 名古屋国際会議場センチュリーホール
■ 2013/9/26(木) OPEN 18:00 START 19:00 日本武道館
■ 2013/9/27(金) OPEN 18:00 START 19:00 日本武道館
全9公演中、6公演が平日開催。人に聞けば、ユナクが兵役復帰して6人揃った超新星のツアーや、SMEに吸収合併されたINFNITEのジャパンツアーにもダダ被りしていることも、動員に苦戦している原因のひとつかもしれないとか。それだけでなく、11日はSHINee、15日には関東圏では物凄い数のK-POP系イベントがあり、U-KissやSHINeeなどが出演、26日にはE.L.FのJAPANファンクラブイベントも埼玉であったりします。まあ、必ずしもファン層が被っているわけではないにしろ、そもそもの日程チョイスはまだ考えようがあったでしょう。それに言いたくはないけれど、スイトレの会員登録更新状況や曲の売れ行きデータから、ある程度動員予測はたったはず。果たして、器としてこれらの会場が適切だったのか疑問です。Zeppなどの中規模ホールで数をこなすほうが、双方にとっても良かったのではないか、そんなふうに思えてなりません。
◆会場レイアウト
武道館を除く会場は、花道ナシというのが大方の見方で、実際に福岡も神戸も花道はありませんでした。それに加えて、動員不足をリカバリーする意味もあったのか、やたらとゆとりのある会場レイアウト(笑) 福岡はわかりませんが、神戸の最前列とステージまでの距離感の遠さ(床のシートのバミりから計算するに約5mはありました)。ソシコンの倍はある距離感でした。最前列ですら、遠さを感じるレイアウトですから、アリーナ10列目でも結構な距離感があります(2日めは9列目でした)。他の事情もあると思いますが、席と席の間も結構余裕をとってある印象。これなら、センターにランウェイのような花道一本作って(サブステージ無くてもいいから)、できるだけ多くのファンがメンバーを近くに感じてくれるようにして欲しいと思いました。
加えてショックだったのは、ステージのデザイン。大きなLEDモニターが1つだけ。サブモニターはなく、平面的なステージで、昨年のように高い所にあがったりするような立体的な演出もありません。バックダンサーたちがわりと前面に出てくるパターンが多いT-ARAだけに、奥のほうでのパフォーマンスはまともに見えず。左右への張り出しも、狭い通路が申し訳程度に作られているので、メンバーがやってくるのは2、3回ほど。モニターの設置位置などのせいで、前列でも左右の端の人はあまりステージが見えていないはずです。
特殊効果も当然ステージまわりだけでになるので、銀テープ(まあ、神戸までの時点では何も印刷されていないただのテープ)も、15列目まで届くかどうか。
◆幕間のムービー
これは前記事でも触れましたが、あまりにも手抜き。オープニングムービーはCGこそ駆使していますが、やはりメンバー1人ひとりの紹介をきちんとして欲しかった。その次の武道館ライブ使い回しの映像は、本当にアレがベストだと思って持ってきているのであれば、演出サイドのセンスを疑います。ソシコンの際、開場前のBGMに、セトリにはない曲を意図して流している配慮を知って感心しましたが、それと比べると、演出力に雲泥の差を感じます。そして、セルフムービーも楽しませてくれるのですが、ライブ会場に来ているファンに見せるということを考えれば、もっとプランニングをしてテーマに沿って撮らせることも出来たはず。「とりあえずなんか撮って来い」感満載で、なんだかメンバーたちが不憫に思えます。練習風景ムービーについては前記事に書いた通りです。「編集する」ということを知らないのか? と言いたくなる作りで、制作側の手抜きをヒシヒシと感じてしまいます。良い素材はあるのに、作り手が短時間で誤魔化して作った感全開。細かくは触れませんが、歌の最中の背後のCG映像も、なんだかチープで、それならずっとメンバーのアップを映してくれたほうがいい、と思えるものばかりでした(「Day By Day」の時の映像とか衝撃ですw)。
ここまで書いてきて、ふと思い浮かべるのは「資金」のこと。コアコンテンツメディア(以下CCM)の懐事情が苦しいのは誰が見ても明らかで、タイミングを計ったかのように今日、新たな敗訴ニュースも飛び込んできました。ファヨンの事件に絡んで契約破棄となった<WILDROSE>側から、契約金(日本円で約4300万円)の返還を求められていた裁判に負けたというニュースです。経緯はどうあれ、CMまで撮影して流したにも関わらず、全額返済になるというのは異例じゃないでしょうか。メンバーの頑張りは水の泡。ここまで台所事情が苦しいのであれば、今回のツアーでももっと出来ることがあるはずなのに、それも感じられないのがもどかしいです。例えば・・・
◆グッズの販売方法
今回もペンライト別売りのT-ARAですが、これが1本1700円します。KARASIAの時に買った立体的なペンラは1500円でした。点滅機能もないし、平面のアクリル板を型抜きしただけの形状からして見ても、KARAのほうが原価はかかっているはず。しかも、本体自体は昨年とまったく同じ形状で印刷のみが違うだけです。前回のツアーに参加して、今回ペンラを持参した人であれば、よほどのファンでなければ昨年のペンラでことを済ませる判断をしても不思議ではないし、低年齢層のファンには買いたくても買えない子たちもたくさんいるはず。実際に、1日目の僕たちの後ろに座っていた母子は、二人ともペンラを持っていませんでした。2列目なのに。女の子は自前のペンラを持参していましたが、係員に使用禁止を言い渡されてしゅんとなっていたので、僕とちょろしで氏が持ってきていた去年のペンラを貸してあげることに(なかば無理矢理ですがw)。
言うまでもないですが、ペンラを購入するとT-ARAのチケットは、ペンラ込みのソシコンよりも高くなります(まあ、ソシコンのペンラはそこまで原価かかってないのは確かw)。ペンラ別売りするのは、チケット購入のハードルを出来るだけ下げる狙いがあるのだと思いますが、同時に公式ペンラしか使用できないような措置をとっているせいで、ただでさえ空きの目立つ客席が、暗くなるとさらに寂しさを増してしまうことになっています。ペンラ別売りにするなら、公式以外もOKにすればいいのに、と個人的には思います(まあ、さすがにグループカラーは揃えようぜ)。
グッズについては、他にもあります。6人分の30000円ポスター。・・・よくこんな売り方をしようと思いついたものです。バラ売りという選択肢がなくなることで、総売上は明らかに減るはず。T-ARAこそ、メンバーごとの人気格差がそれほどないのだから、バラ売りでも十分に成り立つと思うのですが・・・。そもそも、1人当たり5000円もするほどのクオリティかどうか、という意味でも不満を感じます。見る人が見れば解ります。
なによりも不可解なのがオフィシャルTシャツ。あれをどうして公演中にメンバーに着用させないのかが、ソシコンで当たり前のようにそれを見てきた僕からすると謎でなりません。メンバーが着るからこそ、あのシャツのバリューがあがるわけで、一緒な格好で参加したいと思うファンが多少高くても買うのですよ。ソシに比べて、あまり見かけないT-ARAコスも、もっと人口が増えるかもしれません。他の衣装を真似するよりもお手軽だから。あのアルファベットシャツにどんなエピソードがあるのか知らないで話をしていますが、武道館プレだけでなく、ツアーもあれで行かなければいけない理由があったんでしょうか? お世辞にもデザイン的に優れているとは思えないし・・・。
世の中的にはアコギな商売をするCCMとか言われたりしていますが、僕的には賢い商売が出来ないCCMという印象です。儲けられるところできちんと儲けず、明らかに突っ込みどころのある方法で儲けようとするから見抜かれてそっぽを向かれてしまう。グッズ販売にあれだけ行列しない理由はそこにありそうな気がします。
ファンクラブなどの企画やメディアの企画は割と広範囲なターゲットを想定していて、とても良いと思えるものが多いのに、こうした販売プロモは「バニスタ!」の10種展開を皮切りに、3万円ポスター、ランダムのラゲッジタグや缶バッジなど「T-ARAになら幾らでも注ぎこむぞ!」という感じのコアなファン向けな方向になっていませんかね?
グッズの話に続けて、この話題を持ってこようかどうか悩みまくりましたが、・・・書きます。
◆アルムのこと
日本ツアー直前に発表されたアルムの脱退。日本ではアルムのファンが結構多いと聞いたので、ショックを受けた人も多いでしょうね。ツアー動員減のひとつの原因にもなっている気がします。脱退理由は本人の口から「ソロ転向」だと語ってくれていましたが、はたしてどれだけのファンが納得しているでしょうか? ソロ転向だとしても、このタイミングである必要性はどれだけあるのか。1カ月間のツアーの後でもなんら問題は無かったのではないか?(現にアルム自身は具体的な動きはここまでになく、芸能学校に通っているという情報も流れていますし) アルムも10代とはいえ、海外でのツアーが決まっている中、自分が抜けることによる影響の大きさは理解できるはず。それでもツアー前に脱退したかった理由が、ソロ転向以外にあったのではないか? 誰しもそう思って当然です。
でも、ここで問題にしたいのはアルムの脱退の真相ではなく、T-ARAメンバーへの配慮です。
会場に行くと、否が応でもアルムの存在を感じます。ペンライトに刻まれた名前からも、一部のグッズにも、そのグッズを入れるペーパーバッグにも。ライブ中には、彼女の踊るMVが流されるし(そういう意味でも、あの曲紹介ムービーが好きになれない)。まあ、とにかく、T-ARAメンバーたちの目に触れるところにアルムの影が溢れています。これって、どう思いますか?
武道館でアルムの脱退が発表になったとき、ヒョミンはアルムについて涙を浮かべながら、こう語ったそうですね。「T-ARAの活動中、楽しい思い出もたくさんあったと思うが辛かったことも多かったのではと思い、申し訳ない気持ちでいっぱい。でもアルムが自分のやりたいことをはっきりと正直に話してくれたので、私たちも彼女を信じて見送ることができた」。ほかのメンバーからも「アルムのソロ活動とT-ARAをこれからも応援してください」とのメッセージもあったと聞きます。
タイミングの問題というよりも、今のCCM的には金銭的な問題のほうが大きいのだと思いますが(グッズや映像コンテンツの作りなおしは金があれば十分に可能だったはず)、出来るものなら、今回のツアーにアルムの影を残して欲しくなかったなあ、と個人的には思います。
アルムの脱退の原因がどこにあるにせよ、ファヨンの件も(CCMの処理能力の低さに起因して)うやむやのまま来ている中、6人にとっては大きな心のしこりになっているのではないかと考えていましたが、神戸でのパフォーマンスを見て、心の底から今回のツアーを楽しめる状況ではないのでは?という不安が募っています。1ヵ月で9公演というタイトなスケジュールに加え、いまだ尾を引く2人の問題。僕はあちらの「T-ARAの告白」という番組の中で、ヒョミンが見せた涙を信じています。同時に、ああした場では言いたくても言えない何かがあることも感じました。なんせ芸能界ですから。本当はそこをリカバリーするなり、そうならないよう先回りをして、しかるべき手を打つのが事務所のやるべきことです。CCMはそれを放棄して、T-ARAメンバーたちに押し付けている気がして仕方がありません。(あくまで僕の主観です。少し感情入ってます。ヒョミンの涙を見たら、抑えきるのは無理ですw)。
今、彼女たちがすべきなのは、自分たちの本来のパフォーマンスをぞんぶんに発揮して、「いろいろなものを与えてくれたファンへ、お返しをすること」。そのために不要なものは、今、この時だけは横に置いておけばいいと思います。ファヨンのことも、アルムのことも、彼女たちを揶揄する声も。失われたものを取り戻すよりも、T-ARAはT-ARAであることを表現して、今の彼女たちを受け止めてもらう以外、生きていく道はないのだから。そうやって思う存分、腹の底から今回のツアーを楽しんで、彼女たちの持ち味である自由さや、活発さをファンに見せてもらいたいと思います。僕たちもそれを望んでいます。酷な言い方になりますが、本来であれば事務所が処理すべき数多の問題を気に病んで、いまひとつ乗り気になれない彼女たちを見に行っているわけではありません。そのためにも、CCMには頑張ってツアーの世界からアルムの存在は消して欲しかった(僕はそれがアルムの為でもあるとも思っています)。
アルムはアルムで応援してあげればいいんです。アルムのいる場所で。間違っても、ツアー会場で「アルムー!」などと掛け声をかけてはいけない、僕はそう思います(2日目の「Sign」披露の際に、ステージ上のソヨンにそう叫んだ方がおられました。僕はドキッとした程度ですが、ソヨンはどう感じたのでしょうか)。「sign」の歌詞をしみじみと眺めると、奇しくもそこにアルムが6人に残したメッセージが綴られているように思えます。それをソロで歌うソヨンの姿に僕はただただエールを送りたいと思います。
凛とした瞳に映した 夢はもう迷わない
独りでも歩けるよ どんな遠くだって この絆は 永遠に
巡り会う奇跡 寄り添った季節 抱きしめて それぞれの道へ
サヨナラはきっと 希望へ進むSign いつかまた 笑い合えるまで
◆終わりに:これからも会場に向かう皆さんへ
神戸初日の8日の夜に上げたヒョミンのインスタには、こんなコメントが添えられていました。「몸도 마음도 지치지만.. 그래도 여러분 생각하면서 힘내요!! 후쿠오카, 고베까지 와주신분들 정말 감사합니다!!! 남은 삿뽀로, 나고야, 도쿄까지 화이팅^^(身も心も疲れが・・・それでも皆のことを思いながら頑張りますよ!福岡、神戸まで来てくれた皆さん、本当にありがとうございました! 残り札幌、名古屋、東京までファイティン^^)」。怒っているのか、疲れているのか、明らかに眠いわけではなく、決して爽やかな表情ではない彼女のこの発信に、いろんなことを思ってしまいます。

どんな「心の疲れ」が彼女にまとわりついているのか、僕には想像の域を出ないですが、ひとつ言えることは、やっぱり、このツアーでのT-ARAをポジティブシンキングでハッピネスに出来るのは、会場に駆けつけてくれるファンや観客しかいないってことです。
正直なところ、今のままではT-ARAの日本での活動は縮小していくように感じています。しかも、それは、主に彼女たち自身によらないところの理由で、です。先駆者だったB.E.Gも、4minuteも、プロモーションが上手く実を結ばないまま日本での活動がほぼ終息している感じです。IUやSecret、Rainbow、Crayon POPのように、まだこれから頑張る!な人たちも居れば、Aileeのようにこれから日本に攻め入る人もいますが・・・。そんな中で、(Girlsに限って言えば)ソシやKARAと並んで日本におけるK-POP文化の先鞭をつけてくれたT-ARA。これだけ多くのファンが生まれたのも、事務所の力やプロモーションを超える、1人ひとりの魅力的なキャラクターがあったからこそだと思います。そして、その彼女たちの一番の支えはファンの1人ひとりです。「T-ARAの告白」の中でも、ヒョミンははっきりとそう言っています。「誰よりも自分たちを知ってくれているのは、ファンの皆だ」と。
どうか、もっともっと、ツアーを盛り上げてあげてください。ただ、ツアー催行者ではない僕たちには出来ることは限られているかもしれません。それでも何かを観客席から表現することは出来るはず。一人でも多くのファンが声をかけてあげてください。
そして、最後にCCM及びツアー企画者の方へ。
今からでも遅くはないです。もっと、ファンとの距離を近くしてあげてください。花道を作れ!ゴンドラを出せ!なんて無茶は言いません。その代わり、客席とのコミュニケーションの時間をもっとつくってあげてください。T-ARAの6人に今必要なのは、誰かが用意した型通りの手紙なんかよりも、台本ではない、思いのままに発した彼女たち自身の言葉です。どうかどうか。残りのライブが、いままでよりももっと素敵なものになりますように。
いろいろと失礼な物言いばかり書きましたが、これも彼女たちへの愛ゆえです。どうかよろしくお願いします。T-ARAは、もはや、あなたたちだけのものではありません。その何十倍も何百倍もの数のファンたちが、彼女たちの未来を想い、支えています。そのことだけはお忘れなきよう。
GO! T-ARA,GO!

