親の助けも求められなかった妊娠初期


私は、当時付き合っていた彼(現在の夫)の

アメリカ転勤に伴い、会社を辞めて結婚し

渡米しました。


渡米する前から、すでに妊娠がわかっており

つわりも始まっていました。


最後に実家を出るとき、

祖母が少し寂しそうな表情をしていたのを

覚えています。

私はおばあちゃん子だったので

これから自由に会えなくなることだけは

心を引き留める大きな要素でした。


それでも、

「きっと幸せな道を選べば

たまにしか会えなくても祖母は喜んでくれるはず」


近々叶うだろうと思っていた夢の一つに、

赤ちゃんを連れて実家に帰り、

祖母と一緒に庭のお花を触ったりしながら、穏やかな時間を過ごすことがありました。

それは、アメリカに旅立つ前に思い描いていた小さな願いでした。


祖母が私の部屋に飾っていたぬいぐるみを

「私の代わりに大切に持っておくね」

と言って

送り出してくれたのを覚えています。




現地に到着した時点で、すでに体はつわりで限界。

車もまだなく、購入までには約3か月かかり

外出は不自由でした。

当時はSNSもなく、知り合いもいない。

テレビは英語ばかりで何もわからない。


妊娠のことも誰にも知らせておらず

ただひたすら夫の帰りを待ちながら

自宅の窓から外を眺めて時間を過ごしていました。



数か月が経ち、安定期に入りようやく

実家に妊娠の報告をしました。

産後の手伝いに母に来てもらう必要があったからです。


しかしそこから

思いがけない展開になっていきました。



“お寺へ行きたい”と言われた


母だけでなく、父も「出産の手伝い」という名目で

渡米したいと言い出しました。


けれど実際に父が話してきた内容は、

「現地のお寺に車で行き参拝したい」

「滞在中に何度も行きたい」

といったもので、「出産の手伝い」が

目的ではないことは明らかでした。


アメリカにも同じ宗派のお寺があります。

きっと、

現地のお寺に行き参拝する事が、

孫が健康に育つ為の祈願で

それが助けになる

とすら、思っていたと思います。



父は英語ができないため、

レンタカーの手配や現地での対応は

すべて私と夫の負担になります。


さらには、滞在中に起きるかもしれない事故や

トラブルへの備えも考えなければなりませんでした。

ましてや思い通りならなければ、すぐ怒る父です。


これでは、出産を支えるどころか、

私たちの抱える負担が増えていく事が

簡単に予想され頭を抱えていました。



結局、父は1週間ほどの滞在ということで

話がまとまり

夫が飛行機のチケットを手配することになりました。


私も海外に慣れている訳ではありませんが、

私の両親も飛行機のチケットすら

夫に頼むほど海外には慣れていないのです。



突然の渡米中止と失望


それからしばらく経った頃、突然、父から「渡米中止」と題したメールが届きます。


内容は、「〇〇(母)の生活状況が悪化したので、今パスポートを捨てた。よって渡米は中止し、代わりに□□(私の妹)に行ってもらう」というものでした。



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読んでいただきありがとうございます。

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