――仲里依紗さんの演技に、心が揺れた理由――



線維筋痛症という病気を抱える私にとって、ある意味「衝撃的」で、そして本当に「嬉しい」と感じた出来事がありました。


ドラマ『19番目のカルテ』の第一話で、女優の仲里依紗さんが線維筋痛症の患者を演じていたのです。


この病気は、見た目では分からないのに体のあちこちが強く痛み、慢性的な疲労や不眠、うつ症状なども伴うことがあります。

それにもかかわらず、医師や家族を含めた周囲から「理解されない」ことが多い――

それが、線維筋痛症という病の大きな苦しみの一つです。


仲里依紗さんの演技を通じて、「こういう病気がある」と広く知られたこと。

それだけで、私は涙が出そうなほど嬉しかったのです。

有名な女優さんが発信してくれることで、救われた気持ちになった患者さんはきっと私だけではないと思います。



ドラマの中では、「診断までに半年かかった」と語られていました。

半年でも、心が折れそうになるほど長い苦しみです。


でも私の場合は、発症から診断までに9年かかりました。

その間、「気のせい」…そんなふうに扱われ続けてきました。

ドラマと同じように、私も医師に「思い込み」や「生活習慣の乱れから感じる不調」などと言われたこともあります。

私は確かに激痛を感じているのに…


通院に耐える体力も限界がありました。

子育てもあり、専業主婦か、仕事はパートが精一杯。

「専業主婦なんだから生活は余裕でしょ」という見方をされる度に、理解されないことに傷つき、自分の肉体から逃げ出したくなった日もありました。


病名がついたあとも、治療法は手探り、効果もほぼ無し。

私は今でも完治しておらず、今年で19年目になります。


それでも――

この体で、2人の子どもを育て、何度も海外に引っ越し、異国での生活や医療機関探しに追われながらも、生き抜いてきました。

転居するたびに病院が変わり、継続的な治療ができなかったことも、本当に大きなストレスでした。


それでも私は、今いる場所で今度こそこそ、「治したい」と思っています。