2ヶ月ほど前の話で恐縮です。


朝早く『ニュースバード』TBSを見ていると、

ペットボトル入りの水を
「糖尿病に効く」と宣伝、販売したとのことで
メーカーと販売したホームセンターが書類送検された


とのニュースが報じられました。


即座に思い出したのがこちら↓↓↓



日本栄養改善学会『栄養学雑誌』第62巻4号掲載の論文
『健常成人女性における高飽和脂肪酸食摂取時の
軽度インスリン抵抗性に対するバナジウム含有水の影響』


健康な女子大学生20名に、
市販のバナジウムを含む水水を飲み、
飽和脂肪酸が多い食事(肉の脂が多い食事)豚肉の生姜焼きを摂ってもらった上で、
血清インスリン値、血糖値などを調べた研究報告です。


実験の結果、
バナジウムを含んだ水を飲んだ場合、
バナジウムを含まない水を飲んだ場合に比べて、
血清インスリンの値が低かったのです。
(血糖値では有意差が見られなかった)


インスリンが少なくなったり、
効きが悪くなったりすると、
糖尿病にかかりやすくなります。


上の論文以外でも、

バナジウムが血糖値を下げる

という考え方は出てきています。



しかし、医学的な根拠はまだないため、

バナジウムを多く含む水を

「糖尿病に効果がある水」

といって販売することはできません。

薬事法違反になります)



糖尿病にかかってしまったら、

基本は日常の食事療法割り箸ナイフとフォーク

エネルギー(カロリー)制限を守り、

血糖値をいい状態に維持していくのが

最良の方法なのです。



その中で、補助的に(それのみで血糖値を下げる期待をかけずに)

バナジウムを含む水を飲む、

というのが丁度よいスタンスかもしれませんね。