「僕たちは戦わない」
話題のAKB48最新シングル「僕たちは戦わない」。MVもカッコ良い仕上がりでメッセージ性も強く、おおむね大好評らしい。
この「僕たちは戦わない」を初めて見聞きしたのは確か、3月末のさいたまスーパーアリーナのジキソーコンサートでした。
ぱるるがセンターというのも驚いたが、このタイトルと歌詞内容に興ざめした。
ここ最近のAKBはあまりメッセージ性の強い歌詞がなかったので、ダンスミックス曲で歌詞も良いとの評判だが....。
ほんとに?って思った。
最近の個人や国家間の武力衝突による危機的世界情勢や暴力時間が多発する日本の状況に警笛を鳴らしているような内容で相手を思いやるという「愛」で解決しようといった内容か...。
でもなぁ~現代社会の武力、暴力衝突の原因はその自己愛中心主義(宗教観も含む)による行き過ぎた「愛」なんだけどな。愛が深ければ深いほど、人は戦い続けるものなんだと思う。
そして、「何かを守る」というのは外敵がいるから、生まれる感情ではない。自分の陣地に他を立ち入れないために戦う感情でも生まれる。何かを守ることこそ、最も純粋な戦闘意識のはずだ。
その感情をひっくるめて「僕たちは戦わない」という選択肢を選ぶということだろうか?
だとしたら、そこには人の「愛」はないと思う。なぜなら、人を信じる行為こそ、新たな思想と戦いを生むからだ。
なんとなく矛盾しているし、なんだろう。いかにAKBが団体としてメッセージ性が強いグループだとしても、政治的国家情勢を憂うような歌詞と内容のMVはなんとなく興ざめする。
たぶん、こういった大げさな政治的な解釈でなく、個々人から暴力的に争うことは止めてみようということなんだろうと思うが...。
AKBがそんなメッセージを出さなくてもいいのではないだろうか?
あくまでも、エンターテイメント集団として、アイドル&AKB内の中で娯楽を提供するグループでいいのではないだろうか?
確固たるメッセージ的な内容はAKBに不要だと思う。
もっと、身近に彼女らの等身大の感情で感じる歌詞やMVにしてほしい。
AKBが世間を背負ってしまうような団体になっちまったら、興ざめだ。AKBは逆に無慈悲で無関心で冷酷な世間と戦うからこそ、それを応援するファンがいる。
AKBこそ、「僕たちはそれでも戦い続ける」と言ってほしかった。