個々の魅力が爆発しそうなユニット編成
今回の手つなぎ公演の魅力はなんといってもユニット編成の妙。納得というか無難なポジションなんですが、そこにはメンバー個々の特性に合わせた役割を担わせた感があります。
5. Glory days(西野未姫・相笠萌・梅田綾乃)
手つなぎの象徴ともいえるGlory daysは元気に踊れるメンバーで構成。センターのみきちゃんを支えるメンバーに踊れる萌ちゃんとみきちゃんと相性のいい梅たんをもってきました。
このGlory daysは全AKBのユニットの中でもかなり難易度が高いと思われます。カワイイ、セクシー、スタイリッシュというわかりやすいダンスではなくコミカルでありながら平然と高度なダンスを披露しなければならないからです。
チームSのじゅりな、にしし、かつおがパイオニアであり完成形なので、みなこのメンバーと比べられてしまう。上記3人は48グループ史上最高峰のダンスユニットなので、比べられるのが相当キツイ。
正直、みきちゃん、梅たんはかなり苦戦してました。萌ちゃんだけが喜々として水を得た魚のように楽しそうに踊ってましたね。当分、このユニットは萌ちゃんがヒパッていきそうです。
6. この胸のバーコード(峯岸みなみ・岩立沙穂・茂木忍)
みぃちゃんセンターでちょっと驚きましたが、劇場で見ているうちに他のメンバーじゃ重荷になるなと思いました。
「魅せる」曲なのでセンターが経験と色気を持ってないと観客としてはノレないからです。年上メンバーを持ってきたのも納得です。さっほーの年相応の大人のカワイイが出るといいですね。
一番の驚きは、どうしたんだろうって?くらい茂木ちゃんがイイ!ことです。もともと端正な顔立ちなんでこういった曲が合うんですね。それにパジャドラまでなんとなく自信なさげな場面が垣間見えていてんですが、「手つなぎ公演」の茂木ちゃんは吹っ切れた感があり(相当辛いレッスンを乗り越えた)、これからの成長が楽しみ。茂木ちゃん大化けの予感大。
※ここのセンターは慣れてくれば、茂木ちゃん、さっほーを交互にやらせそうです。まずはみぃちゃんが手本を見せている感じがします。
7. ウィンブルドンへ連れて行って(小嶋真子・篠崎彩奈・北澤早紀)
やはりこじまこでできました。こじまこの理屈抜きの笑顔が爆発しています。それと、セクシー系が似合うと思っていたあやなもカワイイ系も似合うんですね。小嶋陽菜っぽい大人なカワイイさが出てました。
さっきーはもっともっとブリブリしてイイ。小っちゃいキャラをもっと押し出したほうがさっきーの魅力が出そうです。
8. 雨のピアニスト(岡田奈々・高島祐利奈・岡田彩花)
やっぱなぁちゃんは切ない系の曲が妙に似合います。雨ピは「てもでもの涙」に続きなぁちゃんの得意なユニットになりそう。
でも、今回だけは脇の二人に完全に食われてました(二人の魅力をなぁちゃんが引き出していたともいえる)。
なんとなくオッチョコチョイと滑りキャラのイメージが強いゆーりんでしたが、こんなにも踊れるとは知りませんでした。また歌も上手い。
それと、岡田彩花ちゃんが今回の初日公演のMVPといっていいでしょう!!僕の太陽公演もパジャドラもなんでもそつなく器用にこなし、なんとなく捉えどころのないメンバーでしたが、こんなにもポテンシャルが高いとは。
この「手つなぎ」のセットリストと相性がいいんでしょう。どの曲も一番輝いてました。
普段はなんだか、心ここになしって感じですが、この娘は曲が始まると豹変するタイプなんですね。とくにハードルが高ければ高いほどそのポテンシャルを爆発するタイプ。まだ15歳。これからが凄く楽しみ。
9. チョコの行方(村山彩希・橋本曜・前田美月・内山奈月)
このメンバーはMC込みでのユニット構成なんですね。美月ちゃんは回しが上手い(それもSMAPの中居君タイプの回し)と再確認。AKBはMCを重要視するグループなのでチームにMC上手が居るといないとでは公演の差がでていましますからね。
いつもみぃちゃんに頼ってばかりじゃダメなんです。その点ではこの4人のユニットは隠れたキーユニットになるはずです。
Wボケのぴっかり+なっきーに天然突っ込みのみつきにまとめ役のゆいりーが絶妙なバランス。各所に不安のある橋本曜・前田美月・内山奈月/14期を器用なゆいりーが上手くリードしていけばこのユニットも大化けしそうです。
13期の逆襲
ここまで書いてお分かりの通りに基本このチームのエースは14期三銃士(こじまこ、なぁちゃん、みきちゃん)なんですが、実質チームを引っ張っているのは13期なんです。
三銃士をはじめ14期ばかり注目されることに奮起したのか?13期メンバーの巻き返しがスゴイ!相当、レッスンを積んだようですね。
また、過酷なレッスンのかいもあってか自信もついたようで、パジャラドラまでの「なんか私たち13期って...」という雰囲気が払拭されてました。
たぶん、勘のいい三銃士はそのプレッシャーをヒシヒシと感じているはず。このプレッシャーが三銃士をもうワンランクアップさせるでしょう。
チーム内でイイ意味での競争の化学反応が起きてますね。この公演が終わる頃にはきっと伝説のチーム公演として名をはせるでしょう。何回も言います。今、見るなら「峯岸チーム4・手をつなぎながら公演なり」。