快速と動体視力-アンダーガールズ-
作詞 : 秋元康
作曲 : 俊龍
AKBはメロディの親しみやすさやMVのクオリティ-の高さで評価が高いですが、私はAKBの肝は天才・秋元康が紡ぎだす「歌詞の世界観」だと思ってます。
「Beginner」 「River]の圧倒的な戦うものの世界観。「てもでもの涙」「私は私」の突き刺さるような切なさ。単純な日常と人の気持ちをものすごい角度(神の視点と呼んでます)から切り取り秋元語に変換し歌詞としてメロディに乗せる腕は毎回、ただただ脱帽です。
よくネット「クソ曲」といのを見うけられますが、そんなこと書いちゃう人の気がしれません。どうか?してます。AKB関連の詩をみればその圧倒的才能に脱帽以外の言葉がないはずなのに...。
そのんなことを書いちゃう人はよほどの才人なんでしょう。うらやましい。
そんでもって、今回の「ハートエレキ」のC/Wである「快速と動体視力」の歌詞がまたすごい。曲調も疾走感がありノリ易く楽しい曲なのですが、一番のすごさはその歌詞の世界感です。
サビに向かうところの
♪
走る電車から ずっと見ているよ
髪型を 変えたんだね
切なすぎる 動体視力
♪
快速列車で通過する駅で見かける片思いの人を毎日、目で追うのが楽しみ。ほんとうは勇気を出して遅刻してもいいから各駅で降りて思いを伝えたいけど、その勇気がない。
毎日、通過列車の中から目で追ってしまうことができる自分の動体視力がドンドンよくなっていくことが凄く切ない。
駅を通過する快速列車と自分の切ない思いを乗せるだけでなく、それを目で追う動体視力が上がっていく自分の変なところが成長してまっていく自分のどうしようもなさが、ありありと疑似体験できるようなこの歌詞の世界観がなんともいえません。
♪
快速は止まらない
ときめきはクレッシェンド
近づく駅 (駅) ほら (ほら)
しあわせな瞬間(とき)
快速は止まらない
通過する片想い
電車の窓 (窓) ほら (ほら)
一瞬だけど ホームの上
君の姿
♪
すごい、すごすぎる、よくこんな物語を考え付くもんだな?秋元康は永遠の現役中高生なのか?