1980年代後半から沸き起こったバンドブームの流れから、SHOW-YA、プリンセス・プリンセス,PINK SAPPHIRE(懐かしい!一番好きだった)が登場し女性バンドブームが沸き起こります。その後、2000年にプリンセス・プリンセスが解散してからはJUDY AND MARYやHysteric Blue、the brilliant greenといった女性メインボーカルで周りは男性というバンドが主流となります。
メンバー全員が女性というのは、ZONE、Whiteberry、最近だとチャットモンチー、SCANDALとなります。しかし、プリンセス・プリンセス(今年に復活すようです)全盛時のようなオリコンチャート1位を席巻し、多くのアマチュア女性バンドブームを牽引する状況にはいたっていません。
かつての聴くだけじゃなく、自分でも演奏してみたい!といった層まで掘り起こすキッカケになりそうなのが、今回、発売された「GIVE ME FIVE!」。シングル曲がバンド形式で演奏されるのは初の試み。昨年の夏から各メンバーが極秘に練習してきたそうです。
かつてのマーケットを掘り起こしチャンス拡大
ギター、ベース、ドラム、キーボードといった基本のバンド構成だけではなく、トランペット、トロンボーンといった管楽器も含む、ビックバンド構成。AKBらしい聴きやすく、口ずさみたくなる楽曲でバンドをやっている人もちょっと演奏してみたくなるかもしれません。
一番の効果がバンドブームを知らない世代がコレをきっかけにちょっと楽器演奏に興味を持ち出すかも?ということです。
常に新しいマーケットを探し出すのではなく、かつてのマーケットを今までと違ったアプローチ(アイドル・バンド)で掘り起こしてみることで、予想以上の反響があるはずといった試み。
過去に囚われるのはダメですが、過去を振り返り検証してみるのは大切。貪欲に様々なことに興味を持ち挑戦することで新たなチャンスが生まれていくのでしょう。
このAKBの取り組みや秋元康のチャンレンジは音楽業界だけではなく、様々なジャンルで学ぶべきことがたくさんあります。特に停滞している、日本企業は「昔はよかった...」なんて言ってばかりいないで、掘り起こしてみる姿勢を見習うべきでしょう。
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毎回、質の高いPVを提供してくれますが、今回はなんと、34分にも及ぶ長編ドラマ。内容は定時制高校に通う生徒達が様々な葛藤を通して、バンドを結成していくという青春スト-リー。監督は『北の国から』シリーズなどを手掛けた杉田成道氏。