我が家のアイドル『七宝(しっぽう)』が2026/04/21に永眠致しました。


 1歳になったばかりの
スコティッシュフォールドの女の子で、

耳が折れていて、

驚く事になぜか長毛で、

シッポもフッワフワで、

とにかくとにかく可愛くて、、、 




 私が今から書くことは決して哀れんで欲しい訳ではなく、七宝が小さい体で一生懸命戦った 猫伝染性腹膜炎『FIP』 と言う病気について、少しでも参考になればと思い書かせて頂きます。 




 始まりは4月に入ってからの事でした。 「あれ?少し痩せた?」くらいの感覚で、何となく背骨が浮いてきているかなくらいの始まりでした。

 ですが他に目立った異常もなく、ご飯も食べる、おやつも欲しがる、遊びもする、便も尿もする。 思い過ごしだと思いました。 





 それから1週間が経ち、徐々に食欲が低下してきました。 



おやつは食べるけどいつも食べているドライフードは少ししか食べない 尿は出るけど便が明らかに減ってきた。


 正直にこの時点で便秘か風邪かくらいの軽率な判断をしてしまった事を深く後悔しています。 




 週末ということもあり、週明けに病院に行こうと決断しましたが、週明けの朝には殆どご飯も食べれず少しぐったりとし始めていました。


 病院に連れて行くと慣れない場所だった為か少し元気に見えたました。 




 診察が始まり、下痢もない、熱も無い、黄疸もない、嘔吐もない、割と元気に見えるけど血液検査と、お腹が少し柔らかい気がするからエコー検査もやろうと言うことになりました。 エコー検査の結果、どうやらお腹に腹水が溜まっている状態。 血液検査の結果も芳しくなく、おそらくだがFIPの可能性が高いとのことでした。 




 私はこの時点でFIPの知識はほとんどなく、別名猫コロナウイルスと聞いて、「あ、治るんだな」と少し安心してしまいました。 ですが、先生の話し方も内容もかなり深刻な様子で「腹水が溜まりだしたら重症だ」の言葉から一気に事の重大さを知りました。 

 まだ確定では無いので、腹水を抜き検査に出すことになりました。 検査結果は約1週間ほど掛かるとの事で、その日は水分の点滴と抗生剤の注射をして、今日から毎日通うようにとの事でした。 





 家に帰りFIPについて朝まで調べました。 「発症から一周間ほどで亡くなる」 「無治療の場合死亡率100%」 など、 絶望しました。 





 分かってはいるんです。 



病気や医療に関してインターネットで色々調べては行けないと言うことを。 でも、どうしても生きて欲しいの一心で、今私ができることは、この『FIP』と向き合うことと選択肢を知ることだと思いました。 




 調べた中でわかったことは 治療費は莫大にかかる 再発の可能性もある 薬は数種類ある 大雑把ですがこんな感じでした。 


 中でも「ムティアン」と言う薬を使用している病院は、90%以上治る!と言う情報が多かったです。 即効性がある!再発もほとんどしない!など、強気の文言が多かったイメージでした。 しかしその費用は莫大で100万円以上は掛かるとのことでした。 



 その浅はかとも言える知識を得て次の日に病院に行きました。 



 診察中先生にその話をしてみました。 



 すると先生は強い口調で、 「そんなものは薬じゃない!認められてない!認められてる薬は一種類だけ!それが気に入らないなら別の病院行った方がいい!選択は飼い主さんの自由だから」 と、温厚そうだった先生が人が変わったかのようにおっしゃいました。 




 その先生が1つだけと仰っている薬の名前を聞いたところ、物凄く言いにくそうに、 「モルヌピラビル」 と教えてくださいました。 




 有名な薬の1つで、私が調べた中では1番費用を抑えれる薬でした。 先生が明日までに決めて来てくださいとの事だったので、その日は帰宅し本気で悩みました。 



 どれだけ調べてもどちらもメリットデメリットがあり、どちらも批判派、推奨派がいて全くわかりませんでした。 翌日答えが決まらないままでしたが、先生が検査センターを急かしてくださり「FIP陽性」の結果が出たと連絡がありすぐに病院に行きました。 



 すると 



 先生が大量の資料と、やれる事はする!と、言う強い気持ちを感じ、家族と話し合った結果、この病院と先生、モルヌピラビルに任せることを決意しました。 






 この頃から七宝はほとんどと言うくらい食欲はなく、ぐったり感も強くなり始めてました。 

 その日からモルヌピラビルを病院で1回、夜に家で1回、1日計2回投与が始まりました。 

 もう七宝には全く食欲がないため、薬は注射器で口に流し込み、ご飯は病院から頂いたミルクのウエットタイプのようなものを口を開け、犬歯の奥に塗り込むように投与しました。 

この時点で便はほとんど出ません。 頑張れ 絶対治る 大丈夫 そう声を掛けながら数日が過ぎました。 






 モルヌピラビル投与3日目 この日までモルヌピラビルを1日2回、抗生剤の注射、水分の点滴を毎日行っていました。 エコー検査で腹水の状態も増えていないとの事だったのですが、この日から七宝は歩きづらそうになりました。 


 後ろ足に力が入らない感じで、ほとんど動かなくなり、声も出なくなりました。 先生に「覚悟はした方がいい」と伝えられました。 






 家に帰ってももうほとんど動かず、ぐったり状態。 薄目を開けて、そばで心配そうに集まっている私達を見渡しているようでした。 




 頑張れ 





 頑張ってくれ 






 その日の夜中3時頃でした ぐったりしていた顔を持ち上げ 小さくなってしまった体で 精一杯の声で 


 


「にゃーーーーん!」





 と、大きな声をあげて 七宝は息を引き取りました。









 苦しかったよね 





 辛かったよね 





 家での生活は幸せだったかな 






 頑張ったね 




 ホントによく頑張ってくれたね 





 絶対にまた会いたい 




 また抱っこさせて欲しい 






 ここからは私、いち個人の意見として見て頂きたいです。




 FIPという病気は本当に進行が早いです。 



私のように絶対に安易に様子を見ようなんて思わず、すぐに行動して欲しいです。

 1日、1分が命取りになる本当に怖い病気です。

 そしてもし私がタイムスリップして時間を戻せたなら 間違いなく最初から「ムティアン」を投与してもらいます。



 正直結果論かもしれません。

ハッキリ言って私の選択ミスだったのかもしれません。 

 今思い返せば後悔しかありません。



 勘違いしないで頂きたいのは、もちろん「モルヌピラビル」で完治したと言う報告も山ほどありました。 

 ただ、ムティアンを早期投与して状態安定してからモルヌピラビルに変更したと言う事例も目にしました。




 私は医者でも獣医でもありません。 




 大切な大切な家族を失い、自分の行動に後悔があるんです。 



 ムティアンを投与しても100%助かったかと言われればそれはわかりません。

ですが今考えれば1番成功例が高いことをするのが当たり前だったのではと思ってしまいます。 




 国が認めてないとか言ってる場合ではなかったと思います。 




 めちゃくちゃな事を言ってると思いますが、これが私の本音です。 






 長々と語りましたが、一生懸命頑張った七宝と、アホすぎる私が、FIPに携わってしまった方達に唯一残せる経験談と思い、ここに残したいと思います。




 もう一度言います。 





 安易に考えずにすぐ行動してください。 





 そして 七宝、 



 本当にごめんなさい 



 本当に本当に沢山の思い出をありがとう 




 愛してます 安らかに眠って下さい