(前回からの続き)
暑いけれども天気も良い。
時折見える景色は素晴らしかった。
下りも結構な急こう配。
もし雨が降っていてドロドロだったらと思うとゾッとする。
「やる気」なんて根こそぎ持っていかれそうだ。
ここまで淡々と進んできたけど、いよいよ練習不足が露呈してきた。
脚の筋肉が強張ってくる。
「う~ん、明日は筋肉痛だな」
塩タブレット、ジェルなどをこまめに補給。
レース中に攣ってしまったらヤバい。
山を下りてきてAS3(26㎞地点)に到着。
ここでもまさかの水のみ(ハッピーターンはあった)
ランナーズガイドには「水、コーラ、スポーツドリンク、塩おにぎり、果物」とある。
さすがにショックだった。
もう手持ちの補給食もひとつしかない。
40㎞先のドロップバッグまで補充できない。
もうこの時点であきらめモードになった。
とりあえず水を補給してエイドアウト。
そこからはダム湖のほとりを歩く。
完走を意識するなら走らないといけない。
まぁ、歩いたよ…。
チェックポイントにもなっているCP1には関門40分前に到着。
ここでようやく食べ物にありつけた。コーラもあった。
けど時すでに遅し。
ここでお腹が満たされてもこの先、手持ちの補給食は無い。
スタートから9時間が経過。
座り込んで高低図とタイムチャートを確認。
「う~ん、次の関門には間に合わない…」
そう思ってここでリタイアを申告した。
ドナドナバスを待つあいだ、隣に座っている選手と話しをする。
次の関門まで8時間はかかると言う。
それを聞いて納得。
気分が悪くなったり、胃がやられたわけでもない。
完全な力不足だと痛感。
それでも華やかなレース雰囲気は楽しめた。
温泉旅行に来たと思えばいい。
こうして僕のKAGA SPA TRAILは終わった。
(おわり)
動画「KAGA SPA TRAIL by UTMB」公開
YouTubeチャンネル:としの山行記





