TBS労組の横暴ぶりと組合員のプロ意識のなさ | ここがヘンだよTBS

TBS労組の横暴ぶりと組合員のプロ意識のなさ

今週発売の週間ポスト46Pを読んだ人は知っていると思いますが、「TBSが昨年冬のボーナスを巡って未だに闘争中」との記事を読んでいて、「この会社は世の中の動きとはかけ離れた旧態依然体質がまだ残っているんだなー」と実感します。


記事をさらに詳しく読んでみますと、


会社側の「”過去12年間の残業代未払い分”を2年分の支払いに抑え、来年4月から基本給引き下げ」という提示に、労組が反発したところ、会社側はボーナス10%ダウンの回答。泥沼の労使闘争に発展し、TBS労組は、昨年11月以来3回に渡ってストを断行。その中には女子アナも含まれていた。

確かに過去12年分の残業代未払いは問題だと思いますけど、会社は今厳しい状態で、05年4―12月期の連結の経常利益は前年同期比で38%減、民放では最悪だったわけだから、OBともども一方的に権利を訴えて「払うものは払え!」の一点張りというわけにはいかないでしょう。「だったら業績がよくなったら払え」とかもっと現実的な考えが持てないんでしょうか、この労組は。外から見ていてこの労組はあまりにも自分達のことしか考えていないわがまま集団にしか見えません。


TBS労組の高木委員長は、「会社側の提示を呑めば、ローンが払えない社員がいる」などと言っていますが、TBS社員の平均給与は、1443万円(43.5歳平均)です。「平均」がですよ。仮に基本給引き下げ、ボーナスが10%ダウンしたらローンが払えないだなんて、いったいどんな家を買ったのでしょうか?そうなったらもう、ローンが払えないことが問題なんじゃなくて、ローンが払えないような家を買うその従業員の金銭感覚の問題でしょう、それは。高い家を買っといて「ローンが払えないから給料下げるな!」という要求は通らないですよ。自分の収入に見合った家を買うべきなんです。

ですから、高木委員長の言い分は通らないと思うし、この言い分自体が労組の主張を正当化するための口実にしか見えないんですよね。そういえば、楽天の経営統合提案へ労組が反対したのも、表向きは「放送の公共性云々・・・」と言ってましたけど、本当の理由は楽天レベルに給与を下げられたくないからだし、要するに激しく揉めるのは金の話ばかり。つまり今のTBS労組は自分達の既得権を絶対に手放したくないという気持ちが活動のモチベーションになっているのです。

ですから、本来は従業員の労働環境を守るためにあるはずなのに、組合員であるアナウンサーやディレクターなどの現場の人間にストライキを強要したり、12時になったら強制的に電気を消してスタジオを使わせなくしたり、無理やり番組を降板させたりする等の、現場を無視した暴挙を平気でやってのけたりするわけで。


要するに彼らは組合員のために活動してるわけではなく、自分達の利権維持のために組合員を利用しているのです


労組は組合員の金のために活動してるつまりかもしれませんが、現場の人間、真剣にものを作ろうとする人は、実は金が一番のモチベーションというわけじゃなくて、仕事をする環境の方を大事にしてる場合が多いんです。金はプライド料みたいなもので、金額が多い、少ないってことが一番プライオリティーが高いわけじゃないんですね。彼らが真剣にいい番組を作ろうとしている時に、そういうことがわかっていない労組が上記のような暴挙をやってのけることが彼らには一番腹が立つし、ムカツクわけです。ですから、伊集院さんのような出演者がキレそうになってるし、ストライキで仕事を放棄した組合員のしわ寄せを食らう製作会社の人間が腹を立てるわけです。そうやって現場の士気を下げて、ますますやる気をなくさせている・・・これじゃあ、いい番組ができるわけがないし、視聴率が上がるわけがないじゃないですか。労組の人間はいいかげん、自分達のやっていることが本当に組合員のためになっているのかよく考えるべきです。自分達はなんのため、誰のために活動しているのか見つめなおすべきです。あなたたちのやっていることはぜんぜん組合員のためになっていないのです。


だいたい労働組合に加入する自由があるなら、脱退する自由も認めなきゃおかしいだろうと思うし、ユニオンショップ制だかなんだか知りませんが、従業員が強制的に労働組合に加入させられるシステムってのは思想信条の自由を保障した憲法に反しないのかと思ったりしますが・・・


まあそれはいいとして、今のTBSの組合員の身分は経営者には握られないようになっているものの、組合に握られているという点で本当に守られているのか?本当に自分達の労働環境を守ってくれている組織が存在しているのか?という点では多いに疑問を感じます。現状は経営陣と組合員を人質に取った労組が主導権争いをしているようにしか見えませんね。私が思うに、労組は経営がよくなることを内心望んでいないと思います。なぜなら、業績が回復して労組の要求を満たすようになったら労組の存在意義がなくなってしまいますから。労組が存在意義(既得権)を維持するためには、常に会社が敵で自分達が被害者でなければなりません。朝鮮人や部落開放同盟や同和団体がなにかと「差別だ!」と訴えるのは差別がなくなると存在意義がなくなってしまうから実は差別がなくなることを望んでいないのと同じ構図ですね。


そういう意味でも労組のあり方に多くの疑問を抱く今日この頃なのです。ですからTBS労組の高木委員長ほか宮崎書記長や小野寺前委員長はじめ、労組の人たちは、全国の労組と会合を開いて結束を高めたり、構内でビラを配ってシュプレヒコールを挙げるのもいいんですが、もうちょっと外の空気を吸って、自分達がどう思われているのか?なぜ労組が社会から求められていないのか?ということを実感された方がいいと思います。少なくともタレントの楽屋の前まで組合速報を貼り付けるのはやめた方がいいかと。


一方で、労組に強制加入させられて、脱退できない事情があるにせよ、長岡・佐古・久保田アナをはじめとする現場の人たちも、プロ意識があるなら、労働組合に「それはおかしい」と言うべきでしょう。あなたたちのようなある程度キャリアがあって、知名度もあって、影響力のある人間が、立ち上がらないと変えることはできないのです。途中で番組を切り上げたり、すっぽかしてあなたたちはプロとして恥ずかしくないんですか?そんなにやる気がないなら、他にアナウンサーになりたい人はいっぱいいます。自分の職業に誇りを持てないならやめるべきです。