金曜日。

 夕方の週末ニュースを何気に見ていると、土曜日午後から厚い雲に覆われ、

日曜日には崩れると。

 土砂降りにはならないことだけを気にしながら、

その日を待つ。

土曜日は西京極からの帰宅後、特に何もすることなく時間だけが過ぎる。

 浴槽に入りながら色々物思う。

 約1ヶ月前。

 裕と車の中で話した。

 今年は優勝が狙える。

 と、同時に、今年しかない、とも言う。

 お互い来年は社会に出る。

 となれば、現在のように自由が利かないこともあるだろう。

 実際にはどうなるか分からないだろうが、そういうこともあり、

自分達の中では「今年しかない」のである。

 今年はDFの強化と、SMFからの有効的な攻撃、FWもからめたサイドチェンジなど、

nomadの幅は広がった。

 それも「今年は狙える」要因の一つ。

 5年前。

 現在のメンバーの20代の中で最初にnomadに入る。

 それなりに責任感もある。

 僕が入ってから一度も優勝がないことに、苛立ちも覚える。

 と言うのは、力になりきれていないと感じるから。

 初戦から大との連携に苦しみ、

大に強く言うことが多々あったが、自覚もしてるんで。

 当日。

 残念ながら天の神は期待を裏切り、雨を降らす。

 土砂降りでないのがせめてもの報い。

 みんな集中していた。

 雰囲気も良い。

 ただ、正直、僕は気負いしていた。

 優勝したい気持ちが誰よりも大きかったから。

 実はカップ戦優勝の場合を除けば、

今年の僕のnomadでの試合は今日で終わりである。

 11月19日のカップ戦準決勝・決勝は模試で行くことができない。

 どうしてもここで決めたかった。

 0-1。

 裕からのマイナスのシュートパスはあと20cm。

 これがいかに長いか。

 20cmを触れることと触れないことはこの状況で1点以上に大きかった。

 のぶりんさんがためたボールをかっさり、

シュート。

 GKが指先で弾く。

 15cm。

 遠い。

 すごく遠い。

 0-2。

 雨が目に入り視界がぼける。

 それが雨なのか何なのかは分からないが、

そこからはただ力が抜けるだけ。

 無常にも終幕の笛は雨のグランドに響き渡り、

より一層“雨”は強くなった。










※応援に来ていただいた皆さん、差し入れをしていただいた方、雨の中ありがとうございました。