ドアを開け、外に出ようとした瞬間。
彼が運転席から降り、助手席の私の方へ回って来ました。
私のこの行動は、お酒が入っていたとは言え、いちかばちかの行動でした。
裸で降りようとする私の前に、立ちはだかる彼。
引っ張り出されるのかと思って構えると、「オマエ、飲み過ぎじゃ。えーかげんにせいや。」と言われ。。。。。
そこで引けば、かわいいものを・・・・・私は引き下がらずに彼に言いました。
「今更、何を言いよるん?もうええわ。どいて!」
彼が思った通りの彼だったので、私は調子にのりました。
彼が引いた所を見て、押し進みました。
彼も私も駆け引き状態。
しかし、逆に粋がった私を見て、彼は「オマエ、もうええわ。はよ服着れ!!!」と・・・・・。
いつも、こうなんです・・・・・。
ホントにギリギリの所まで、私を追い詰める。
そして、崖っぷちで私を許す。
後は、「俺も行き過ぎた所があったわ・・・。ごめん。」って謝ってくる。
ドラマじゃないんだから・・・・。っていつも思ってました。
私は引けずに「どいて!!!」と怒鳴りつける感じで彼に言い、彼を押しのけようと力を入れたとき・・・・・・。
彼に、力いっぱい押され、簡単に座席に押し倒されました。
彼が助手席から乗り込み、私を外に出さないようにしている。。。。。
そして、彼が・・・・・。
「俺は帰る。そしたらオマエも服着るやろ。ここまでするオマエを信じる。今日はちぃちゃんと飲みよったんやの。わかった。」
・・・・・と言って、私の服を顔に投げ、彼は自分の車で自宅へ帰って行きました。
夜中二時半。
本当は嘘を吐いていたのは私。
正直、心が痛みました。
そして私は車の中で、静かに服を着ました。