彼にメールをしました。
「今、帰りよる。」


すると、すぐに彼から電話。


私  「もしもし?」

彼  「お前、どこにおるんか!!!???」

私  「タクシーの中。」

彼  「友達は?」

私  「さっき、タクシー降りた。」

彼  「嘘つけ!!!!!!最初から、そんな友達とかおらんのやろーが!!!」

私  「いたよ~。家が私より随分手前だから、先に降りたの!」

彼  「俺がそんな事でごまかせると思っとるんか!!!???」



やっぱり、彼は私の事を疑っていました。

彼の怒りは、電話越しに十分感じました。


しかし、私も今更本当の事なんて言えません。




タクシーの中で、 少し酔ったフリをして、受け答えする私。


時間にして、夜中の1時過ぎ・・・・・。

梅雨時期だからか・・・・・外は大雨。


ごまかして、その場をしのげば、どうにかなると思った私は彼に「ごめん。もう少しで実家に着くわ。また明日ね。」と言って電話を切ろうとしました。


すると、彼が一言。

「お前が乗っとるタクシーはこれか!?今すぐ降りれ!!!」



何時間も私が帰ってくるのを待っていたようで、交差点で信号停車していた私が乗っているタクシーの反対側に彼の車が見えました。


全身の血の気が引きました。