一年半前の4月。


私の誕生日を、一緒にお祝いしてくれると言う彼の元に急ぐ私。

たかが何日か会っていないだけで、とても不安になり、けど、不倫関係の二人としては会えなくて当たり前で…私の気持ちはいっぱいいっぱいでした。


久しぶりに見る彼はいつもの彼。
でも、あの時の事をしきりに謝っていました。
私にとってはそんな事どうでもよく、早く二人で落ち着きたかった…。

と、言う訳で近くのホテルへ行きました。


ホテルに入り、何をする訳でもなく、二人でソファーに座りずっとおしゃべり。
ベッタリくっついてお互いが離れませんでした。


記念日って大事ですが、不倫中の二人には、前もっての計画と運とタイミングが揃わなければ、一緒にいられない。
誕生日に限らず、『付き合い始めた記念日』『クリスマス』『バレンタイン』『』などなど…すべて…。


彼は「会えたね、会えたね」って言ってくれ、一緒にいられる事をとても喜んでくれました。

この時の私は、自分の家庭が自由だったせいか、心の中で「がんばったら会えるに決まってるじゃん!」って思い、まだまだ不倫の厳しさをわかってなかったです。


そして、二人で一緒にシャワーを浴び、お風呂の中でも離れずでずっとくっついていました。

その日の彼は、ベットの中で、とても優しく私を愛してくれ、私の全部を受け入れてくれました。
幸せでした。

その日、本当はお泊まりするはずだったけど、あのアザを見た時、彼は奥さんに「泊まりの仕事はなくなった」と言ってしまっていたようで、夜中3時くらいにお互い、自宅に戻りました。

彼を降ろして、自宅まで一時間ちょっとかかる私を、ずっと気にしてくれていた彼。
いつも、「帰りついた!」のメールをするまで、起きていてくれました。


段々すべてが当たり前になっていった…いや、当たり前にしてしまった私がやっぱり悪いなぁって今でも反省しています。