彼はやっぱり「ちゃんと話をしよう」って言ってきました。
私は病院の玄関の外で携帯片手に立ったまま…。
まだ3月。
外の風がとても冷たかったのを覚えています。

彼「オマエさぁ、俺の女友達の時、あれだけ怒ったよね?すごかったよね?なのに、自分は俺と居るとき関係なく、男とメールするんだ。」

確かにそうでした。やましい事がないからこそ、彼の目の前で気にせず返信していました。

私「うん…。」
彼「あの、オマエがメールしていた人、誰?」
私「私の先輩の旦那さん。」
彼「いつもあんな感じでメールしてるの?」
私「いつも、いつもじゃないけど、メールはするよ。」
彼「そうなんだ。…あのさぁ、俺もお前もいい歳やんか。異性の友達なんかも普通にいるよね。けどさ、友達ってわかってても正直、気にならないものじゃないのはわかるよね!?」
私「うん、わかる。」
彼「俺はね、お前にワザワザ聞かなくても、これは嫌だろうなって思って、お前と居るときは、電話がかかってきても取らなかったし、メールの返事もした事ないよ。」
…と、言われました。

彼はそんな細かい事に、気を遣ってくれていたのかと思うと、とても申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
私は、『やましくない。嘘をついている訳じゃない。』と、あまり深く考えていなかったです。

再会して半年。
彼から『他の男の存在』について言われたのは初めてでした。どちらかと言うと、その辺は割りきっていて、私に嫉妬なんてしないだろうなぁ…って感じの人でしたから…。