交代で運転しながら、地元から隣三県またいで、ドライブ。

彼と見る景色はとても新鮮でした。
標高の高い所は、まだ路肩に雪が残っていたり、いつも雑誌とかで見る、観光名所を間近で見たり…と、私の心は色んな事で満たされていました。

彼とは、ずっと似た者同士だと感じていて、見るところ、感じるところ、思うことが大体一緒。

だから、何かあると「あれ、気にならない?」とか「気になるから、ちょっと行ってみちゃう~!?」とか、二人供が考えていたことを、どちらかが口に出して、「あ!それ今、言おうと思ってた!」なんて、アリアリの私達でした。

あちこち気が向いたままに車を停めながら、ドライブを続けていました。


ちょうど、お昼を過ぎたくらい…。

私の携帯が鳴りました。


旦那からです。


私「‥‥‥‥‥‥‥。」

彼「電話鳴ってるよ。出ないの?…もしかして、旦那さん?」と、言われました。
私「いいよ。電話出ない。」
彼「出ないとマズイよ。」
私「いーって!何かあれば何回も掛かってくるだろうし、メールだって入るだろうから。」

その言葉を言った途端、彼の顔色が変わりました。

そして、彼が一言。
「オマエさぁ、子供たちを、旦那に預けて来てるのわかってる?」


…私は彼からそれを言われるまで、正直、子供たちの事は頭にありませんでした。

あの時心の中が、一瞬にして冷えたのを覚えています。