青春の跡。その2 | ライス大盛りできますか? 全然できますょ! でもっまぁ…取りあえずアフタヌーンteaをどぅぞ\(≧▽≦)

青春の跡。その2

『退部』

正直、2年になってからこの文字が頭から離れたことがなかった。
今まで、県内でも巧いと評判で、他校の先生方も一目を置いていたから、六本木ヒルズよりも高い私達のプライドゎベルリンの壁のように音を立てて崩れ落ちた。
私達の部活を引き継いだ先生ゎ、私が1年の時に教育実習で来ていた人で、面識ゎあった。

だけど、音大を出てるわりにゎ耳も使えないし、音感も悪いし、指揮も振れない人だった。

手探りで続けた2年目。

最悪のパフォーマンスしかできなかった。

それでも、隣りを見れば仲間がいた。
皆、精神的にギリギリのところを綱渡りしていたけれど、励まし合って、労りあって、だからこそ『退部』をしなかったんだ。

今になって集まると、決ってこの頃の話になる。
地獄だったね。などと笑い合う。
そして皆一様に『退部』を考えていたことを打ち明け合う。

『誰か1人辞めるって言ったら、私ゎ辞めた。』

口々に言う様が今も心に強く残る。

私達ゎ1人じゃないから、頑張れた。

たったそれだけの理由。

それでも私にとって青春を懸ける理由充分過ぎるほどだったょ。