今日という日【12月21日】
■映画「白雪姫」が公開
1937年12月21日。
世界初のカラー長編アニメーション映画であり、ディズニーの長編映画第1作目である「白雪姫(原題:Snow White and the Seven Dwarfs)」が公開した。原題は直訳すると「白雪姫と7人の小人たち」という意味。グリム兄弟による童話「白雪姫」を原作とする。日本での公開は1950年9月26日。
ディズニー初の長編映画というだけでなく、アニメ史に残る傑作として知られる。ディズニーは実写映画と対抗するために、まず俳優の動きを実写で撮影し、そのフィルムからロトスコープで1枚ごとに動画を起こす、ライヴァルのフライシャー・スタジオの古い手法を模倣し、実写的な画風を実現した。また、やはりフライシャー・スタジオのセットバック撮影(横型)の技術を模倣し、マルチプレーン撮影(ヤグラ型)で、実写風の奥行きを表現し、更にテクニカラーによって色彩を施した(ディズニーでは1932年から短編アニメはカラー化)。
莫大な労力と金額が費やされ、4年の歳月と170万ドル(当時の金額)の巨費を投じて制作された大作。まだアニメといえば実写映画の合間に子ども向けに上映される短編を指していた時代であり、成功を危ぶむ声も多く、「ディズニーの道楽」と言われていたが、ふたを開けてみれば6,100万ドルの収益を上げる桁外れの大ヒットを記録した。
日本での公開は当時の西ドイツと並んで1950年と、各国に比べて遅い方だが、第二次世界大戦以前にこれほど質の高いアニメーションを制作していた事実とアメリカの圧倒的国力に驚愕したという。