今日という日【11月20日】
■ピザの日
1995年11月20日。
凸版印刷が、ピザをイタリア文化のシンボルとしてPRする日として制定。
ピザの原型であるピッツァ・マルゲリータ誕生に関係した、ウンベルト1世の妻、イタリア王妃「マルゲリータ」の誕生日に由来。
1946年9月1日、兵庫県宝塚市の温泉街にあったイタリア料理店「アベーラ」が日本で初めてピザを焼いた店とされている。初代店主である「アベーラ・オラツィオ」はシチリア出身で、昭和21年当時、日本国内にはイタリア料理店などほとんどなく、一般的ではない戦後間もない時代に創業した。現在の宝塚南口にある洋館建ての店舗はオラツィオ亡き後、1971年に「アモーレ・アベーラ」として元の自宅を改装して移転した店舗で、子息の「アベーラ・エルコレ」がオーナーとなり、父親から伝授したシチリア風テイストを受け継いでいる。
1970年代半ば頃に洋食店や喫茶店などで「ピザパイ」として普及が始まり、1980年代後半より始まったバブル景気の最中に起きたイタリア料理ブームに伴い、次第にイタリア風のものが広く知られるようになっていった。現在は従来よりも本格的なピザが冷凍食品として出回るなど、一般食品としても定着している。なお、沖縄県では戦後、長期間に亘ってアメリカの統治を受けた影響もあり、本土よりも早くピザが普及し、現在はすっかり県民の食生活に定着しているが、歴史的経緯からアメリカ風ピザがほとんどである。
イタリア語では「Pizza」は「ピッツァ」と発音される。日本ではアメリカ風ピザを「ピザ」、イタリア風ピザを「ピッツァ」と区別して呼ぶことがあるが、英語の場合「ピーツァ」に近く発音され、「ピザ」とは発音しない。日本にピザが紹介された当初はこれを「ピッツァ」と呼んだが、日本語では「ツァ」という音を発音しにくいため、あるピザ屋の店主が「ピザ」と呼ぶことを考案し、それが広まって「ピザ」と慣用的に発音・表記されるようになったという。最近では大量の外来語の流入や原語表記の増加に伴って、日本語の「ツァ」という発音が受容され、「ピッツァ」と呼ばれることも多くなっている。イタリア国内(特に北イタリア)で「ピザ」と発音すると、イタリア人は地名の「ピサ(Pisa)」のことだと誤解される場合がある。