今日という日【10月27日】
■2005年パリ郊外暴動事件
2005年10月27日。
北アフリカ出身の3人の若者が警察に追われ逃げ込んだ変電所で感電し、死傷したことをきっかけに移民の若者たちが暴動を起こした。暴動はフランス全土の都市郊外へ拡大した。
10月27日夜、パリ郊外で強盗事件を捜査していた警官が北アフリカ出身の若者3人を追跡したところ、逃げ込んだ変電所において若者2人が感電死し、1人が重傷を負った。事件をきっかけに、同夜、数十人の若者が消防士や警察に投石し、車に放火などを行う等して騒ぎ、暴動へと拡大した。これを力ずくで押さえ込もうとした内務大臣「サルコジ」の「社会のくず」発言や警官隊の打った催涙弾がモスクに転がり込んだことも火に油を注ぐように暴動を拡大させた。
フランスは、1960年代ころ高度経済成長を支える労働力として、百万人を超える移民を導入。彼らは、都市郊外にある中・低所得者向け公営集合住宅などに多く住み、その2世、3世にあたる若者がこの暴動へ多数加わったとされる。フランスの国籍法は変遷を経て出生地主義的になっており、移民の子孫はフランス国籍をもつ。しかし、貧困、高等教育の機会、就職差別などをめぐって不満が鬱積している。