今日という日【8月19日】 | 今日は何の日?【トリビアン】で雑学王

今日という日【8月19日】

■新宿西口バス放火事件


1980年8月19日。


当時、日曜日21時過ぎ、新宿駅西口バスターミナル20番乗り場で、発車待ちのため停車中だった「京王帝都電鉄(現:京王電鉄)」の運行する中野車庫行きバスの車内に、男が後部ドアから火のついた新聞紙とガソリンが入ったバケツを車両後方へ投げ込んだ。


火は瞬時に燃え広がり、6人が死亡、14人が重軽傷を負う惨事となった。


この事件の被害者の1人、「杉原美津子」は事件後、「生きてみたい、もう一度」という手記を出版した。これはベストセラーとなり、1985年に「生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件」のタイトルで映画化された。「杉原美津子」は事件時、異性関係の悩みから自殺願望を抱いており、放火された際に逃げるのを躊躇したため全身80%火傷を負ったが回復。彼女は自らの希望で被告人に接見し、犯人に対して「もう一度やりなおして欲しい」という言葉をかけたという。

また、「杉原美津子」の兄、「石井義治」はカメラマンであり、彼はバスが放火された時に偶然そばを通りがかっており、本能的に燃え上がるバスを撮影し、その写真は翌日の新聞にスクープとして大々的に掲載された。が、実の妹がその事件で重傷を負う中、妹に救護の手を差し伸べていなかったことを知った彼は、そのショックで報道カメラマンを引退。その後、ペンネームを「イシイヨシハル」と改め、風景写真の分野へと転向した。


犯人は事件当夜、駅前広場に通じる階段に座って酒を飲んでいたところ、何者かにここから出て行けと言われ、カッとなって犯行に及んだ。

検察側は犯人に死刑を求刑したが、裁判所は「被告人は心神耗弱状態にあった」とし無期懲役の判決を下した。犯人は罪の重さを認識してか「死刑になってみんなにお詫びしなければ」と語っており、死刑になると考えていたが、無期懲役の判決に傍聴席に向かって「ごめんなさい」と言いながら土下座した。

犯人は1997年10月に千葉刑務所内で首吊り自殺した。享年55。