今日という日【7月24日】
■SOS遭難事件
1989年7月24日。
大雪山山系旭岳で遭難事件が確認された。
黒岳から旭岳に向かう途中に行方不明になった登山者を捜索していた北海道警察のヘリコプターが、登山ルートから外れた旭岳南方の忠別川源流部で、倒木を積み上げて造られた「SOS」という文字を発見。
行方不明だった登山者はそこから2、3km北で無事救助されたが、「SOS]の文字については知らないと話した。別の遭難者がいたと見た北海道警察は、翌日改めてヘリコプターを派遣し、調査を進めた。
調査の結果、動物により噛まれた痕のある人骨の破片と「SOS」と叫ぶ若い男の声が記録されたカセットテープレコーダーなどが収容された。最終的には、行方不明者のリストや遺留品から1984年頃に遭難した男性と特定されたが、一時人骨は女性のものと判定され混乱を来した。
倒木で造られた「SOS」という文字の一辺は5m以上あり、シラカンバの大きな倒木を3本以上積み重ねて造られており、かなりの重労働であったものと推定される。遭難者が、それだけの体力を温存していながら、なぜ脱出に努力を払わなかったのかという謎は残された。