今日という日【6月11日】
■日本列島改造論
1972年6月11日。
「田中角栄」の主張及び著書として「日刊工業新聞社」から刊行された。
当時発行部数は91万部、年間4位(出版科学研究所調べ)のベストセラーとなった。「田中角栄」は、同年7月の自由民主党総裁選挙で当選し、首相となった。
「日本列島改造論」には、日本列島を高速交通網(高速道路、新幹線)で結び、地方の工業化を促進し、過疎と過密や、公害の問題を同時に解決する。
イタリアやアメリカ合衆国の例が挙げられており、国土のうち、北部を工業地帯に、南部を農業地帯にすべきである(日本の現状は逆である)という持論が展開されている。
これは、「田中角栄」の出身地と地盤が新潟県中越地方にあり、中越地方の中心都市である長岡市が日本の北部に当たるという考え方に起因するとみられている。豪雪地帯の貧困の解消は、「田中角栄」の悲願であった。
「田中角栄」は、本書の結びに「情報通信の全国的ネットワーク」の時代の到来を予言している。キャプテンシステムやニフティサービス等のパソコン通信サービスが一般化されるのは、10年後の80年代のことであった。