学校や職場で
わたしは「休みたい」と言えない人でした。
体調不良はもちろんのこと
何かの用事や家族とのこと、
休む必要があっても休みたいと言えませんでした。
なぜそうなのか？といえば、やはり
休むことはいけないこと
という思いがあったからだと思います。
一番古い記憶だと幼稚園くらいになるでしょうか。
曖昧な記憶ですが、頭が痛いと言っても休ませてはもらえず
後に聞いた母の話では
気分が乗らない時に頭が痛いと言うことがあるので
早退などはせず頑張らせて欲しいと先生に伝えてあった
とのことでしたから
母は仮病だと思っていたのでしょう。
いえ、本当に頭が痛かったのではなく、それは仮病とも言えるかもしれないし
母が間違っていたとは言わないけれど
わたしはよく、おでこや頭の辺りがモヤモヤすることがあって
それを頭が痛いと表現していたように思います。
小学校に上がると
身体のだるさや不調を感じていても
ついにそれを口に出すことも難しくなっていきました。
本当は休みたい。
でも、この不調を口にしてしまったら
休むの？休みたいの？休まなければならないほどなの？
自分できちんと言いなさい！！
という母の質問に答えなければならなくなる。
今ではわたしが息子に時々やってしまっていることに書いていて気が付いた。
わたしはそれが辛かった。
なので、本音を隠して何食わぬ顔で学校へ行きました。
「体調が悪い」「休みたい」と伝えるよりも、体調が悪くても学校へ行く方がまだマシ、という思考。
明らかに体調が悪くなると“仕方なく”休むことになったけれど
本当はそれがうれしかった。。
顏では申し訳なさそうにしていたけれど
隠しきれずに笑顔がこぼれてしまっていたかもしれない。
わたしにとっては
休むことは当然ではなく、仕方なくのこと
になっていったんでしょうね。
まさにブロックとなった瞬間です。
高校時代になると当時は分かっていなかったが心の不調から
一時登校できなくなるものの無事復活。
そして就職してからは、また「休みたい」と言えなくなることも復活w
今のご時世では考えられないことだけれど
少々の熱くらいでは休むなんてあり得ませんでした。
体調管理ができていないと思われたくなくて
仕事ができないやつだと思われたくなくて
根性のないやつだと思われたくなくて。
「休みたい」と言うことは
わたしにとっては怒られる（幼少時の記憶）ことだから
店長に怒られてまで言いたくなかったんです。
それでなくても他のことでよく怒られていたのでねｗ
そしてやがて、うつを発症。
周りの誰もが休め休めと言い、わたしも休めることでホッとした。
けれども、休んでいても悪いことをしている感覚と
いつか休んでばかりのことを誰かから怒られたり批判されるんじゃないかという恐怖心も
常に付きまといました。
あの頃、どれだけ休んでもなかなかよくならなかった理由が
今わかりました（笑）
その後わたしは
専業主婦になりました。
家事などはできるだけをできるときにやっていましたが
ほとんどが家から一歩も出ないプチ引きこもり生活。
誰かに「休みたい」と伝え、許可をもらわなくても休める環境に
わたしはとても幸せを感じました。
子どもが生まれるとそうは言ってられない状況も多々ありましたが
段々と図太くなり、心の勉強をして思考が変わり
人にお願いすることや頼ることができるようになり
この数年でようやく
「休みたい」と堂々と言えるようになったんです。
だからといって、人の都合も考えず自分のことだけを考え自由に休むようなことはありませんし
もちろん、シフトが入っていれば当然出勤します。
今のところどうしても休まなければならない状況は訪れていませんが
いざとなったら言えるわたし
と自分で思えていることが本当に心強いです。
芸能人やスポーツ選手とわたしでは周りに与える影響が違いすぎるので同じように語ることはできませんが、世の中の「休むこと」への意識も変わってきていると思いますし、どうか必要な休息がしっかりとれますように。
そして、休みたいと言い出せない人が自分で自分にその時間を与える勇気を持つことができますように。
としださおり
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子育て、生き方、ただの趣味の話（笑）
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