会社四季報(新春号)が、なかなか 読み切れません。
濃厚接触者休み、年末年始休み、陽性者休み で休日があったにも関わらずです・・。
でも 読んでいて 楽しいです。いろいろと気づきがありました。
【気づき】
・売上は上がっているが、原料高で利益が減っている企業が出てきている。
・輸出企業にとって円安は追い風、輸入原料に頼る企業にとっては逆風。
でも円安が是正されているので、この状況は変わるかも。
・原料高を価格に転嫁していない企業は、まだまだ多い。
価格転嫁できる企業と 転嫁できない企業で格差が生まれている。
・人手不足が続いている。無人ロボット・・・というキーワードも出てきている。
それはそうだろう。飲食店で人を雇えば、最低賃金以上の時給を払わねばならないが、ロボットなら、月額リース料以上の費用は、ほとんどかからない。ましてや深夜近くまで働いても文句も言わない。
人手不足、人手不足・・・と嘆くだけの時代は終わりつつある。
・人手不足の要因は、いくつかある
→根本的に労働人口が減っている点
→雇用調整助成金で人の流れが止まっている点(仕事がなくても人が囲い込まれる)
→外国人労働者が日本で働きにくい。円安なので、日本で稼ぐ理由が少ない。
・比較的、企業買収されている企業が目につく。円安で、日本企業自体がバーゲンセールで買えるのだから、買わない手はない。外資に乗っ取られるのである。
・円安で、日本に生産拠点が戻ってきている。テスラの熊本の半導体等も日本に生産地が戻っている。そういう意味で日本で建設もそこそこ需要はある。
・銀行は格安。今後 金利が上がってくれば、銀行株の割安は意識されてくるはず。相当良い配当利回りになっている。
・電力会社は悲惨。特に新春号では、まだ原料価格を転嫁できていないから悲惨。
電気、ガス代が上がって驚いている方は多いけど、まだ 電気ガスは、マシ。電気ガスは、一時的に価格が上がっても、原料事情が改善されてくれば、電気ガス代は、下がってくるから。
状況が改善すれば、電気、ガスは下がってくるので 安心してください。一番大変なのは耐久消費財。車のタイヤなんかは、一度 価格が上がったら、原料が下がっても価格は下がらない。こういうのは理不尽だよね。
・建設は内需は少なくなっている感じ。でも先ほど話をしたように円安で生産が日本国内に戻ってきているので、これは追い風。でも追い風にも関わらず、建設が爆発的に増えないのは、先行き不安な部分があるのだろう。
・石油化学の会社は痛い。原料高が痛い。
・機械は円安で恩恵が・・。でも中国ゼロコロナ政策でマイナス。
・半導体関係は一言で言えない。
気が付いている人もいると思うが、物価高だが、パソコンや液晶モニターは、それほど高くなっていない。PC関係の半導体はダブついてきているから。モニターやテレビは、まわりが物価高の中で価格は下がっている。車に使われるパワー半導体とかは、まだまだ不足。でも これさえも、年始にかけて供給不足→余剰になる可能性がある。
・車関係・・・半導体関係の不足で、全体的に元気がない。
・食品・・・値上げできる企業とできない企業。これも二極化している。
・鉄道 運輸・・・コロナ時に比べると いくぶん マシ。
・不動産・・・相変わらず、高配当の銘柄が多いが、ここは心配。マンションなどの販売数量は減ってきている。直近のローン金利の上昇があり、今後はマンション購入する人(ローンをして)が少なくなる可能性がある。そうなると需要と供給の関係から、いくぶんマンション価格も下がってくると思われる。1~2年先かな。
実に 読んでいて面白い。残り400ページくらいあるけど、楽しく読めそうです