日本は国産パトリオットをアメリカ経由でウクライナに輸出し、防衛装備品としての兵器の輸出を開始しました。政府はあくまでも迎撃用で押し通すでしょうが、最初はヘルメットくらいしかウクライナへ支援しなかったことを考えると、大きく飛躍したことが分かりますし、アメリカの予算事情とウクライナの苦戦も伝わってきます。そして、今回の規制緩和による輸出をよしとするのなら、他にも多くの防衛装備品という名の兵器輸出が可能となる前例及び方法を作ったことになります。そもそも現在の自衛隊が朝鮮戦争勃発によるアメリカ軍の負担削減のため、緊急を理由に野党の反対を押し切って発足したことや朝鮮戦争の機雷除去で既に日本が憲法違反をしていることを考えると、有事が起きた際は現在の憲法はさほど役に立たないのではないでしょうか。それでは機雷除去で亡くなった隊員の死は報われません。

 自分の身を自分で守る...平時ではあまり意識出来ないことですが、有事の際には否応なくその対応に追われ、現在の曖昧な憲法を都合よく解釈するのではないでしょうか。そして力を持たない憲法にはなんの意味もありません。その状況に見合った憲法が必要に迫られる前に備えることで、即時対応が可能となり、最初の自衛隊のジブチ派遣のような不安や懸念は解消されるのではないでしょうか。