現在は浜の宮公園となっているこの場所には、かつて帝国陸軍航空通信学校尾上教育隊があり、陸軍パイロット達の教育訓練課程を学ぶ大規模な学校がありました。
 ここでは座学等の知識を学び、操縦訓練等の実技については、ここから少し離れた加古川飛行場で行っていました。しかし、沖縄戦の戦況悪化に伴い、特攻第百十一振武隊が編成され、ここで学んだ生徒達も加古川飛行場から鹿児島県の知覧基地へ飛び、そこから沖縄へ出撃し、散華していきました。
 特攻は二度と繰り返してはいけない戦術ですが、生まれた時代を強く、懸命に生きた英霊達の思いを忘れてはいけません。