2023年4月26日、米韓首脳がホワイトハウスで会談し、北朝鮮による核の脅威に晒される朝鮮半島を念頭に、これ以上、核を拡大させないことを盛り込んだワシントン宣言を採択しました。
この内容には核兵器を搭載可能な米原子力潜水艦を朝鮮半島に派遣する他、核抑止力の強化に向けた協議を進めることとなっています。
ロシアがベラルーシに核を配備することを非難するアメリカ...仮に北朝鮮へ核武装した原潜を配備したのなら、核の拡大抑止と言いつつも、結局のところ、現状、核による威嚇には同じく核をチラつかせるしか手段が無いことがよく分かります。
また、仮に韓国が核武装した場合、東アジアで核武装していない国は日本とモンゴルを残すのみとなります。
核兵器については、使用する国から見て西側の仮想敵国に使用した場合、地球の自転の関係で使用した国も被曝します。
なので、現在のロシアも正直言ってウクライナに核を使うことは自国をも苦しめる行為となります。
このことから、仮に北朝鮮に核兵器を使用した場合、その放射線被曝は韓国だけでなく、日本にも影響を及ぼします。
しかし、それはあくまで二次被害であり、そのリスクも踏まえて使用するかどうかは、核兵器を持つ国の判断となり、地理的要因で100%の抑止力にはなりません。
ここで問題なのは、核兵器を持たない国は、当然「二次被害のリスクも踏まえて使用するか」「使用しないか」の選択すら出来ないことであり、100%の抑止力を発揮できないことにあります。 核の威嚇により、結果使用しない或いは出来ないとさせる核抑止力論は当然持たざる国はその土俵にも立てません。
アメリカが示した今回の対応が拡大抑止の唯一の解決策であるとすれば、日本に残された選択も少なく感じます。
米国大統領は選挙戦のためなら、色々なことを言うため、今回の件もパフォーマンスである可能性も高く、また「北朝鮮が核を使えば、圧倒的戦力で現体制を終わらせる」とも発言しているため、アメリカの実力から察するに核兵器に頼らずとも対策が出来るのでしょう。
いずれにしても、日本の置かれた状況は日に日に悪化し、核武装か出来ないのであれば、核兵器に頼らなくてもいいくらいの軍拡を行うかどうかは安全保障上の迫る問題となるでしょう。
そして、日本の東側は広大な太平洋。
日本に対して西側から核攻撃を行うことは、原発が多いとは言え、そのリスクは使用する国にとって最小限で済むのです。
もし、日本に3度目の核攻撃が起きたのなら、核攻撃に対し、日本は戦後、何も対策をせず、先の広島と長崎で亡くなった方々の墓前を前に何も学ばなかったことになります。
「歴史は繰り返す」とよく言いますが、それは歴史から何も学ばなかったから起きるのです。
先人の幾万もの命と引き換えに得た教訓を後世を生きる我々現代人が無駄にしてはいけません。