戦時中、出征する兵士は村の人達に送られ、こちらの万歳塚から見送りの人達に別れの挨拶を行ったのち、兵士の武運を祈り、村長の掛声で万歳三唱を唱え、戦地へと旅立ちました。
 また、無事帰還した兵士も万歳塚まで来て、出迎えの人達に挨拶をして、お互いに健闘を讃えあいました。
 そして、戦死された英霊の遺骨もここから出迎えられました。
 こうした場所は各地にあったようですが、その場所を現在特定出来ている所は少なく、とても貴重な史跡だと思います。
 今は林檎畑の中にありますが、ここから戦地へ赴いた兵士やその家族の心中を思うと、とてもこの塚の上へ登ることはできません。