ちょっとまてよ?
RMSをもう一回考えてみたんですでども、もしかしたらゼルニケ多項式で細分化された各収差の量もRMSなんじゃないのか?
今日はお店が休みなのでデータが見れないんですけど、思いついた事をババババッと書き連ねておきます。
そもそも「RMS」とは波形のエネルギー量という認識でいます。
と言うのは波の最も強いところが「ピーク」なわけですが、それだけではエネルギーが強いとは言えません。
なぜならばピークは一瞬でも、あっという間に減衰すれば、それはエネルーギーが強いとは言えないからです。
例えば、火にかけた熱々のフライパンをほんの一瞬触っただけではヤケドはしませんが、80度のお湯を我慢して触っていたら確実にヤケドをします。
つまり、温度は低くても影響が大きいわけです。
僕はちょっと音楽制作に関わっていた事があるのですが、音の波形が大きければ音が大きく感じるかと言うとそうではなく、全体に波が詰まっているような波形(海苔なんて言われる波形)が音が大きく感じます。
この状態を「音圧が高い」というわけですが、この「音圧」の表現にRMSが使われています。
簡単に言ってしまえば、RMSは波形の面積と関係があります。
しかし、波はプラスからゼロを挟んでマイナスに行ったり来たりしていますから、単純に面積を求めたら「ゼロ」になってしまいます。
だから波の強さを2乗すれば、マイナスはプラスになるので絶対的な波の強さが現れます。
で、山を削って谷を埋め、きれいな四角形を作る。そんでもって平方根で戻してできた四角形の縦の大きさが「RMS」です。
と言うことは波のピークと同じ高さの四角形ができたとしたら、エネルギーがパンパン状態のMAXっていうわけです。が!
音と言うのは気圧の変動なわけで、変動が起きなければ音にはなりません。だってただ気圧が高い状態がつづくだけなら振動は起きないわけですから。
だからRMSは必ずピークよりも小さくなります。
実際にはある時間を区切って波を無限に細かく分け、全部足す。これでも「面積」が出せるわけですが、これって「積分」ですね。
で、面積を時間で割って平方根を求める。これがRMSです。(だと思う!!)
と言うことはですよ?波面に当てはめた場合はどうなるか?
波面の断面は波になっていますから、同じようにRMSを求める事ができます。
で、波面の場合360度グルリと一周、波の大きさが変化していくわけですから、そのRMSの変化もまた波状です。
と言うことはそれのさらにRMSが求められる・・・。
つまり!
2乗した波面の凹んだ部分に凸部分を削って埋めて平方根をお求めてできた円柱の厚みがRMSなんじゃないのか???
と思ったわけです。
で、収差の強さを前後の厚みと言ったのは「ピーク」であって、もしRMSで表されていたとしたら、前回の記事の内容は少し違うかもしれない・・・。
それに全収差がRMSで表されているんだから、今日書いた内容の方がしっくり来る・・・
まぁ実際の現場で高次収差の評価をするのにデータを見るとき、それがピークでもRMSでも「おーこの種類の収差が大きく影響しているんだねー」と言うのがわかればいいわけですけども・・・。
休み明けにiProfilerのデータを見て、細かい収差が「RMS」だったら、きっとこう言う事なんだろうと思うわけです。
さてさて・・・
追記
iProfilerのデータを確認してみましたら、各収差に「RMS」の表記はなかったです。
で、マイナスで表されているものもあるので尚更わかんなくなりました。
でも「RMS」で表される「全収差」と「低次収差」と「高次収差」に関しては、この記事のような円柱の高さに相当すると思います。
また詳しくわかったら記事にしますが、結局は波面の形状データと数値を比較して解釈する事が重要だということですね。