収差の強さは波面の前後の長さです。

 

で、複雑な波面をゼルニケ多項式を使い、回転対称で表現できる細かい収差に分解して、それぞれの強さを実際の「長さ」で表しています。

 

じゃあ総合的な収差の強さはどう表現するのか?

 

実際の波面収差の測定では、低次収差も含めた波面が出てくるわけですが、それじゃあ高次収差だけの強さはわかりません。

 

結局、低次収差、高次収差と言っているのはそこに明確な線引きがあるわけではなく、ゼルニケ多項式での解析を行って仕分ける事で初めてわかるものです。

 

で、バラバラにされた各収差の中で高次収差に分類されてる部分をもう一回組み合わせることで高次収差部分の強さを調べる事ができます。

 

その方法が「Root Mean Square(二乗平均平方根):RMS」です。

 

計算方法は各収差の強さを2乗してから平均をとった値の平方根です。

 

何言ってるのかわかんないので式を書くと・・・

この方法だと、RMSで出した全高次収差の強さに対して、各収差がどれほど影響しているのか?を比較する事ができます。

(なんで?と思われたら、そこはググるか数学の詳しい人に聞いてください)