
本日は松代の野菜について紹介したいと思います。
先日訪ねた時は、夏野菜の真っ盛りでした。収穫量も多く、これを夏の日差しが強いうちに天日に干して保存食にしたりするそうです。写真に収め忘れましたが切った茄子と、薄くしたかんぴょうをござの上で干していました。また下の写真は小豆を収穫して天日に干しているところです。
お米同様、小豆も色が濃くとても美しくて、まるで宝石のようです。

この小豆はお赤飯にするそうです。お米も小豆も手作りで作るお赤飯は1度食べてみたいものです。

ちょうど伺った時に、今年初めて収穫したトウモロコシを頂きました。初物ということで『縁起がいいし、いい時に新潟に来たね』と話されていました。とても瑞々しく、甘みと香りが豊かでした。噛んだ時に弾けるという表現が正解だと思います。

今回1番驚いたのは、この梅干しです。
普通の梅干しなんですが、実は話を伺うと普通の梅干しではありませんでした。実家でも梅干しを漬けているので、干す日にちとかを伺っていた時のことです。毎年干すのですか?と訪ねてみると、なんと今年初めて漬けたと話されていました。その理由が驚きなのです。
それは、この梅の木を植えたのが7年前で、ようやく今年これだけの実をつけたので梅干しを作ることが出来たそうです。来年になるともっとたくさんの実をつけるだろうと話されていました。豪雪地帯のために、実をつける木を育てるのはとても大変だとおっしゃっていました。雪で折れてしまわないように、しっかりと木を補強して、ひと冬、またひと冬と越していく。そうして苦労して、手塩にかけて育てた木が、今年これだけの実をつける。そしてそれは保存食になる。という、気の遠くなるような時間の感覚。
驚きと発見。自分の生活にとって、何が大切なのかを改めて考えさせられる出来事でした。

今回頂いた野菜は『茄子、ししとう、キュウリ、キャベツ、トマト、お米』です。写真がありませんがこのキャベツは無農薬で、秋に種をまき、雪が溶けてからトンネル状の網を張って虫が入らないようにしてから育てるそうです。蝶が飛ぶ前にかこってしまうので虫が卵を産むこと無く、結果として農薬がいらないそうです。このキャベツ。大きさは普通なのですが、今まで持ったキャベツの中で1番重かったです。まるでスイカを持っているような重さ。中も詰まっているし、水分をたっぷりと含んでいる証拠だと思います。
都会に住んでいると、出来ないようなことが当たり前のように行われているスローな生活。
大地の恵みの恩恵を受けて、自然とともに歩んでいく生活。
今の自分の生活を、松代の生活に100%当てはめることは出来ませんが、それを伝えることや、少しでも力になれることを、自分のいまの立場でやっていこうと思いました。