今日から2日に分けてリモンチェッロの作り方を紹介したいと思います。1日目は簡単なうんちくとレシピを紹介します。今まで自分でも作ったことが無かったのですが、知り合いのお店でレシピを聞いたので実際に作りながら説明したいと思います。

リモンチェッロとはレモンを使用したリキュールでイタリアのカプリ島で作られる物がとても有名です。日本で販売されてるものはカプリ島で作られたLimoncello di Capriと書いてあるラベルを良く見かけます。
色々調べてみるとWikipediaでは『ナポリ湾周辺(島嶼部含む)のカプリ島、ソレント半島、アマルフィ海岸の一帯が産地として有名』と書いてあります。これはレモンの産地としてこの周辺が適していることも影響していると思います。日本で見かけるカリフォルニアや日本産のレモンと違い、大きくて酸味が少ないのが特徴です。ナポリにいた友人によると、まるで果物のような味がするそうです。

このリキュールは家庭の味で、イタリアのマンマ(お母さん)が作るお酒がイタリア中に広がったようです。イタリアの代表的なリキュールには他にアマーロ系(香草、薬酒系。苦いという意味)もありますが、これは修道院の秘薬として作っていたものが法律が変わる中で酒造メーカーとなり現在も作り続けられているそうです。カンパリなどは特に有名ですよね。話がそれましたが、リモンチェッロは家庭のお母さんの味なのです。日本で言えば梅酒のようなものです。

それではレシピを紹介したいと思います。

①有機レモン  10~15個
②スピリタス・ウォッカ(96度) 500ml
③グラニュー糖 500g
④水 750ml

以上の4つの食材で完成します。

今回苦労したのは有機レモンを手に入れることでした。
皆さんもお探しいただければ分かると思いますが、なかなか売っていません。そして今回作るにあたって初めて知ったのですが、日本でのレモンの旬は3~4月だそうです。インターネットで取り寄せようと思ったのですが、四国産の有機レモンはどこも完売しており、手に入れることが出来ませんでした。個人的なイメージとして夏の暑い時期にレモンは穫れるものだと思っていたのですが、これからは考え直して3月にリモンチェッロを仕込むことにしようと思います。

とりあえず、出回ってるものでは広島産のものを使用することにしましたが、有機栽培でないので心配です。今回作ってみて反省点をふまえながら、来年は有機レモンを取り寄せようと思います。皆さんの中には、なぜこんなに有機レモンにこだわるのだろうと思われる方がいるかもしれませんので解説いたします。それはレモンを丸ごと漬けるのではなく『皮』の部分だけを使用するからです。ここにワックスや防腐剤が着いていると味も体にも良くないとのことです。ですので有機栽培のレモンが必要となる訳です。

つけ込んで1ヶ月はかかるのですが、明日は写真とともに手順を解説したいと思います。
自分で作った自家製リモンチェッロが、夏には食後酒として食卓にあがるのが今から楽しみです。
夏野菜を使った料理のあとに、さっぱりとした手づくりリモンチェッロで1杯なんて素敵ではありませんか。トニックで割っても美味しく飲めます。皆さんも、まだ間に合いますので今から一緒に仕込んでみませんか??