
La prendo./Tama-Plaza/tortilla
日本の人口のほとんどの方が、イタリア式のエスプレッソではなくフランス式のドリップコーヒーを飲まれていると思います。エスプレッソの良さを伝えることは、まずドリップコーヒーの良さを知らなければ比較できないと思います。それはイタリアンスタイルのエスプレッソとシアトルスタイルのエスプレッソの良さが分からないと、素晴らしいポイントを伝えられないことと同じように思います。
『敵を知って己を知る』ではありませんが(お互い仲間なので)良い部分はどちらにもあるのです。
今回は、エスプレッソの前にコーヒーを好きになる第1歩としてドリップコーヒーの簡単な説明をさせていただきたいと思います。
高級なエスプレッソマシンを使わないで、手軽に家庭で作れるというのが1番の利点のドリップコーヒーですが、美味しく淹れることは難しいと思います。そこで、簡単にひと手間加えるだけで美味しいコーヒーが淹れられますので覚えていただければと思います。
①コーヒーは高いものでなくても良いので、挽きたてを使う。鮮度>高級である。
②挽いた豆を買って来たら、3日以内に使う。逆に使い切れる量を買うこと。
③豆を挽くと、実は渋皮(シルバースキン)が一緒に入っている。これはコーヒー豆の構造から防ぐことは出来ない。そのまま抽出すると雑味のもとになるので、深めのお皿に挽いた豆を入れて、あおりながらフーッと息をかけて飛ばす。
以上の3点に注意するだけでも、味が変わってきます。
焙煎したばかりで、挽きたての豆にはガスが含まれます。それがお湯に触れると泡立つのです。ということは泡立たないコーヒー豆は古いということになります。ですから高級なコーヒー豆の古い物よりも少し安くても焙煎したて、挽きたてのほうが味は上になります。
コーヒー豆は繊細な素材にも関わらず、野菜のように腐ったり色の変化が無いので見分けがつきません。ですから、このポイントを押さえて、購入すればすぐに良い物かどうかが分かりますので参考にしてみてはいかがでしょうか。そして③がコツになります。この渋皮は挽いた豆の中全体に入っているのですが、とても軽いものなので振っていると表面に上がってきます。それに息をかけて飛ばすのです。
この、ひと手間で雑味の無いコーヒーが淹れられますので、ぜひお試しください。
あとは注ぎ方ですが、少々のお湯で湿らせて(蒸らして細胞を開かせる)そこから3、4回に分けて注ぎます。ペーパーフィルターのお湯が無くなる前に注ぎたしてください。そうすると泡に着いた雑味がコーヒーに混じることを防いでくれます。注意点は、お湯の温度を90℃~80℃にすることです。これより高いと雑味が出て、低いと味が出ません。
家庭で作れるように簡単に説明しましたので、ぜひお試しください。