
La Pala/Tama-center/Te alla pesca
今日は本を紹介します。そして読み始めると、間違いなく夜にはイタリア食材を使った料理を食べたくなります。

発売元 東京書籍 著者 池田匡克・池田愛美 定価1900円+税
内容は各都市の市場事情と食べ歩きが主な内容です。
第1章は、3大都市の市場事情。(フィレンツェ・ローマ・ヴェネツィア)
第2章は、港町の市場を食べ歩く。(ジェノバ・トリエステ・リヴォルノ)
第3章は、豊かな北部小都市の市場。(ボローニャ・モデナ・ボルツァーノ)
第4章は、南イタリア、島の市場を巡る旅。(パレルモ・トラーパニ・マルサラ・カリアリ)
池田ご夫妻はイタリアはフィレンツェに住んでいらっしゃるので、内容も地元で消費される食材やトラットリアなどの料理を写真付きで紹介しています。地方の特色や色などが出ていて、何度読んでいても飽きることがありません。
イタリアではスーパーマーケットよりも市場が愛される文化。コンビニよりバールが愛される文化。市場は、その街の食文化が凝縮されているところでもあり台所でもあります。バールは旅人が街の印象を決める人との交流の場所でもあります。両者に共通することは、そこには人がいて言葉を交わしながら『人の手から人の手へ』と商品が渡されます。これは本来であれば普通のことかもしれませんが、利便さを追求するスーパーマーケットでは見られない光景です。食の安心、安全が叫ばれる中で信頼の置ける顔なじみの売り手から、直接購入するというのが1番安全なのかもしれません。スローフード発祥の地と言ったところでしょうか。
著者の池田ご夫妻は私の憧れの人でもあります。カフェ・ジャーナリストを目指すきっかけになったのが、この池田夫妻の本でした。いつか自分もイタリアに移住し家族で暮らしたいと思っています。そしてイタリアを拠点として、ヨーロッパのコーヒー文化を日本に発信していくことを仕事にしたいのです。まだまだ先は長いですが、1歩1歩前進して行きたいと思います。
話はそれましたが、ぜひ1度ご覧になってみてください。池田ご夫妻のその他の本も、また紹介したいと思います。